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「オルカンがおすすめしないといわれている理由は?」「オルカンはやめとけと言われたから投資するか迷っている」と考えていませんか?
オルカンの2025年の資金流入額(推計)は、全個別ファンドで最も多い2兆4,541億円(前年は2兆3,548億円)でした。手数料が安いインデックス型ファンドであり、新NISAのつみたて投資枠や成長投資枠の対象にも含まれている銘柄であることから、今後も高い人気が続く可能性があります。
ただし、オルカンへの投資をおすすめしない人もいますし、オルカンのパフォーマンスが1位というわけではありません。また、今後の相場次第では、オルカンのパフォーマンスが低下するリスクもあります。
本記事では、オルカンの下落リスクや投資をおすすめしない人・おすすめする人について解説します。
オルカンとは三菱UFJアセットマネジメントが販売しているeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の略称で、全世界の株式に投資できる投資信託のことです。
オルカンは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)と呼ばれる株価指数と連動しています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む世界中の株式に投資ができる投資信託です。世界経済全体の成長を効率よく取り込むため、多くの投資家から選ばれています。
オルカンの価格動向はチャートで確認できますが、時折下落を伴いながらも、長期的には上昇と下落を繰り返しながら推移しています。特に2025年以降は、それまでよりも価格変動の幅がやや大きくなっています。

出典:楽天証券
オルカンの運用手法はパッシブ運用と呼ばれ、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスという指数に連動するように作られています。この指数には先進国株式だけでなく新興国株式も含まれており、1つの商品で世界中の株式に分散投資が可能です。ご自身で多くの銘柄を個別に買う必要がなく、少額から世界経済の動向を反映する仕組みとなっているため、投資信託の代表的な選択肢となっています。
2026年1月現在のオルカンの投資先の内訳を確認すると、国内株式、先進国株式、新興国株式の比率には偏りがあります。なぜなら、全世界株式という名前ですが、実際には時価総額に合わせて投資割合が決まるため、特定の国の影響を強く受けやすいためです。
| 国内株式 | 4.8% |
| 先進国株式 | 84.2% |
| 新興国株式 | 10.9% |
一見すると幅広く分散されているように見えますが、地域ごとの景気変動や政治的なリスクによって、価格が大きく変動する可能性がある点を理解しておきましょう。特に新興国株式は先進国に比べて値動きが激しく、市場全体のボラティリティを高める要因になることもあり、注意が必要な側面があります。
オルカンについて、以下の理由によりおすすめしない、やめとけと主張する人もいるので注意が必要です。
それぞれの理由について詳しく解説します。
オルカンは全世界を投資対象としていながら、実際には米国株の動きに強く依存しています。なぜなら、世界各国の株式が同じ比率で組み入れられているわけではなく、経済規模の大きな米国の割合が突出しているからです。
三菱UFJアセットマネジメントの最新月報によると、2026年1月時点での組入比率は米国が63.4%に達しています。日本は4.8%、イギリスは3.2%に過ぎないため、オルカンの基準価額は米国の景気動向や政策によってほぼ決定されるといっても過言ではありません。
新興国の株式市場は、先進国と比べるとボラティリティが高いため、経済や政治が不安定になると影響を受けることがあるので注意が必要です。
新興国への投資はリターンを追求できる側面があるものの、逆に大きく値下がりすると、オルカンの価格も下落しやすくなります。
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オルカンは、米国株のみを対象とするS&P500に連動する銘柄と比べると、利回りが低くなる傾向があります。その理由は、米国経済の成長率が他の先進国や新興国を上回っている時期が長く、米国以外の国を含むことが全体の足を引っ張ってしまうためです。
実際に、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の過去5年のリターン(2026年1月20日時点)を比較すると以下のようになります。
| オール・カントリー | S&P500 | |
| 6ヵ月 | 44.79% | 40.04% |
| 1年 | 27.05% | 20.85% |
| 3年 | 28.89% | 31.52% |
| 5年 | 20.90% | 24.01% |
出典:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)とも楽天証券から引用
6ヶ月や1年など短期については、オール・カントリーのほうがリターンが高いですが、3年や5年など長期の場合ではS&P500のほうがリターンは高くなります。
リターン特性を重視する場合、成長の遅い国への分散は評価額に影響を与える可能性があります。
オルカンの投資先には、将来の成長が不透明な国や地政学リスクを抱える新興国も含まれています。幅広く分散投資をすることで、特定の国の景気後退や政治不安に巻き込まれるリスクが高まる可能性があります。
世界中には、経済成長が鈍化している国や、紛争や制裁などのリスクを抱える地域も存在しますが、オルカンはインデックス運用のため、こうした課題を持つ国の株式も自動的に組み入れられてしまう点に注意しましょう。
特定の国で地政学リスクが顕在化した場合、他の国の成長による恩恵が相殺されてしまい、全体のパフォーマンスが停滞することもあるでしょう。
一般的に分散投資は良いことのように聞こえますが、オルカンのようにかえって投資効果を押し下げる要因になることもあります。
オルカンは為替レートの変動によって、運用成績が大きく左右される投資信託です。オルカンの原指数が円換算ベースで算出されているうえに、外貨建て資産の比率が約95%と高いことに注意しなければなりません。
2024年の例では、7月から8月にかけて指数自体は上昇したものの、ドル円が161円から146円へ円高に進んだこともあり、オルカンは約7%下落しました。
また、2025年の2月から4月にかけてもドル円が155円から141円前後まで円高が進んだこともあり、オルカンはほぼ20%下落しています。
このことから分かるようにドル円が円高方向に動くとオルカンの基準価額は下がりやすくなる点に注意しなければなりませんが、いずれのケースも数ヵ月で元の価格を回復しています。
2026年についても、一時的に円高になった際に慌てることなく対処すれば、回復まで待つスタンスで問題ないかもしれません。
しかし、ここ数ヵ月間、NYダウや日経平均株価、貴金属など暗号資産を除くあらゆる金融商品が高値を更新し続けている状況です。このような相場環境では一つのきっかけで株価指数が変動するリスクもあります。一般的に相場が一方的に上昇し続けることはないため、市場環境を慎重に見極めながら投資戦略を考える余地を持つことが大切です。
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オルカンは資産のすべてを株式で運用しているため、市場全体が暴落した際の耐性が低いという弱点があります。つまり、債券や現金を含まないため、不況時には資産がダイレクトに値下がりしてしまうリスクがあるのです。
現在のオルカンは、マグニフィセント・セブンと呼ばれる米国の巨大テクノロジー企業数社の影響を強く受けています。これらの大型株に資金が集中しているため、特定のテック企業に不祥事や業績悪化が起きると、指数全体が大きく崩れる懸念もあります。
| 組入上位5銘柄 | 比率 |
| エヌビディア | 4.8% |
| アップル | 4.3% |
| マイクロソフト | 3.6% |
| Amazon | 2.3% |
| アルファベットA | 1.9% |
さらに、株式市場は一度暴落が始まると、全世界の銘柄が連鎖的に売られる傾向があります。
債券などの安全資産を持たないオルカン一本の運用では、下落局面では影響を受ける可能性があります。
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投資先の選択で最も比較されるのが、オルカンと米国株に特化したS&P500です。どちらも低コストで人気の商品ですが、リターンやリスクの性質は大きく異なります。
短期の利回りではS&P500がオルカンよりもリターンが高くなります。いずれもS&P500に軍配が上がっていた2025年1月時点から1年が経過した間に相場環境が変わったようです。
| オール・カントリー | S&P500 | |
| 6ヵ月 | 44.79% | 40.04% |
| 1年 | 27.05% | 20.85% |
| 3年 | 28.89% | 31.52% |
| 5年 | 20.90% | 24.01% |
出典:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)とも楽天証券から引用
しかし、過去3年や5年の年率平均リターンを見ると、S&P500はオルカンを数%上回る成果を出しています。当然、10年や20年といった長期では結果に差が出る可能性があります。
米国株のみが伸びると考えるならS&P500、世界的に成長すると考えるならオルカンを選んだほうが良いかもしれません。
分散効果については、オルカンのほうが地域的には広い範囲をカバーしているため、リスクを回避できると考えられます。
以下は、オルカンとS&P500のリスクを比較した表です。
| オール・カントリー | S&P500 | |
| 6ヵ月 | 11.52% | 13.52% |
| 1年 | 16.38% | 18.48% |
| 3年 | 14.87% | 16.51% |
| 5年 | 15.86% | 17.38% |
出典:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)とも楽天証券から引用
S&P500のほうがリスクが高くなる理由は、世界中の市場が米国の動向と強く連動しており、米国が暴落した際には全世界の株式が連動して下がってしまうからです。
とはいえ、オルカンには経済や政治が不安定な新興国が含まれているため、ポートフォリオ全体の重荷になるリスクもあります。またそもそも米国経済が悪化すれば、他の先進国や新興国の銘柄も下落する傾向があるため、分散効果が大きいかは不透明です。
2026年1月時点のeMAXISシリーズの信託報酬手数料を比較すると、オルカンが0.05775%、S&P500が0.0814%です。
オルカンが安いとはいえ、どちらの銘柄もインデックスファンドであり、信託報酬手数料は安い水準といえるでしょう。
そのため、信託報酬手数料よりもパフォーマンスで両者に差が出る可能性があります。
全ての人にオルカンへの投資を推奨できるわけではありません。ここからはオルカンをおすすめする人・おすすめしない人の特徴についてそれぞれみていきましょう。
オルカンへの投資をおすすめするのは、以下のような人です。
オルカンは、15年から20年以上の長期投資での運用を考えている人に向いています。その理由は、世界経済は一時的な停滞はあっても、長期的には成長し続けることが見込まれるからです。
特にオルカンは資産流入額・買付ランキングがともに1位(2026年1月時点)のため、今後も初心者から上級者まで幅広い投資家から買われる可能性があります。
また、2024年8月の相場急変時にも、解約は1%以内というデータがあり、多くの投資家が長期的な視点で保有を続けています。
次に、手軽に分散投資をする予定の人にも最適です。オルカンでは先進国株式や新興国株式を含む約45ヶ国以上、約2,700銘柄以上にに1つで国際分散投資ができます。米国株が主役ではありますが、他の国々にも満遍なく投資をしたい人には魅力的に写るでしょう。
さらに、信託報酬手数料が年率0.05775%以内と極めて低いため、取引コストを抑えたい人にもおすすめできます。100万円投資しても年間の手数料は約578円程度であり、コスト面での優位性は非常に高いです。
オルカンへの投資は以下のような人にはおすすめしません。
オルカンは、全世界に分散して投資をするため、好調な特定の国や業界に絞って運用する手法に比べると、リターンが緩やかになる傾向にあります。例えば、米国株のみに投資する商品と比較すると、成長の緩やかな他の国々を含む分、全体の上昇幅は控えめになります。短期間で大きなリターンを狙うなら、特定の成長市場に特化した銘柄を検討するほうが目的を達成しやすいでしょう。
一方、元本割れを極端に恐れる人にとっても、オルカンは最適な選択肢とは言えません。その理由は、資産のすべてを株式で運用するため、世界的な金融危機が起きると、数十パーセント以上の下落を避けるのが難しくなるからです。
過去にはリーマンショック前後の暴落により、多くの株式銘柄が半分近い価値になったこともあります。たとえ世界中に分散していたとしても、世界中の株式市場全体が冷え込む局面では分散投資の効果は限定的になるでしょう。よって、リスクをできるだけ抑えたいなら、株式だけでなく現金や債券を組み合わせなければなりません。
2026年に向けて不透明な相場が続く中、下落局面への対応手段を検討する場合は、空売りが可能なFXGTのCFD取引なども視野に入れてみてください。下落をただ耐えるだけでなく、状況によっては空売りを行うことで、相場環境を慎重に見極めながら投資戦略を考える余地が生まれます。
資産運用の知識が身についてきたら、オルカンだけに頼らない戦略を考えてみましょう。特定の領域に力を入れることで、運用の選択肢を広げる考え方です。
オルカンをポートフォリオの核(コア)としつつ、高成長が期待される米国やインドなどの特定の国に個別に追加投資を行う手法です。世界全体の成長を取り込みつつ、特に期待できる地域の恩恵を厚く受けることができます。分散とリターン特性のバランスを意識した、中級者以上に適した戦略です。
オルカンのような投資信託を長期間保有し続ける戦略は、上昇局面では強力ですが、2026年に懸念される急激な円高や株価暴落に対しては無防備です。そこで検討したいのが、CFD取引を守りとして活用するヘッジ戦略です。
投資信託は価格が上がったときにしか評価益が出ませんが、CFDであれば売りから入ることで、市場の下落そのものを取引の機会に変えられます。
2026年の不透明な市場において、ボラティリティの大きさはリスクであると同時に、市場環境を慎重に見極めながら投資戦略を考える余地が生まれるチャンスでもあります。
下落相場をただ耐えるだけでなく、市場環境に応じた対応策を知っておけば、リスク管理の選択肢を広げることができます。
CFD (差金取引) 取引とは何ですか?またその仕組みは何ですか?
ここからは全世界株式(オルカン)に関するよくある質問をまとめました。オルカンへの投資に興味のある人は、ぜひ参考にしてください。
長期の資産形成において、オルカン1本に絞る方法も選択肢の一つとして考えられます。ただし、米国一極集中のリスクや為替の影響は避けられないため、ご自身のリスク許容度に応じた判断が必要です。
日本国内で仕事をして給与を得ている場合、すでに日本円で収入を得ているため、わざわざ日本円に投資する必要はありません。投資先から日本を除外して海外の成長のみを優先することは理にかなっています。
オルカンが下落したときに焦って売却すると、その後の回復局面での取引機会を逃してしまうことがあるため、基本的には推奨できません。長期投資を前提とするなら、暴落も運用の一部として受け入れ、淡々と運用を続けましょう。
将来のことは誰にもわかりませんが、金利の変動や政治的なリスクによって市場が大きく揺れることがあります。NYダウが暴落すれば、世界中の経済にも悪い影響が出るため、オルカンも暴落する可能性はあります。
オルカンへの投資は、世界中の株式に分散できる一方で、米国株への偏りや円高による資産減少、株式の暴落リスクを抱えています。また、投資期間や相場状況によっては、S&P500単体に連動する投資信託よりもパフォーマンスが低くなることがあるため、より高いリターンを求める人には物足りないかもしれません。
さらに、ここ数年、世界経済は堅調でしたが、いつ大きな調整が入ってもおかしくない状況です。値下がり局面でも市場環境を慎重に見極めたい場合は、米国株や株式指数のCFD商品への投資も検討しましょう。
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