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昨日の為替市場は、ドル円が一時163.2円まで上昇したものの、やや上値が重い展開が続きました。本日この水準を超えられるかに注目です。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
22日の東京外国為替市場におけるドル円相場は、午後に入り、日銀が市場予想よりも利上げペースを加速させることに柔軟な姿勢を示しているとの一部報道が伝わると円買い・ドル売りが強まりましたが、緩和的な金融政策を志向する高市政権下では大幅な利上げは困難との見方もあり、下値は限定的でした。

続くロンドン外国為替市場でも、日銀の利上げペース加速を巡る報道に振らされる展開。
海外時間には中東情勢の悪化懸念から有事を意識した円売り・ドル買いが加速し、163.2円台まで下落していましたが、ロンドン序盤に報道が伝わると一時162.7円前後まで円が買い戻される場面がありました。
しかし、買い戻しが一巡すると再び円売り・ドル買いが優勢となり、163円に設定されていた大規模なオプション取引の影響も意識され、163.1円前後で膠着。
ニューヨーク時間に入ると、トランプ米大統領がホルムズ海峡での船舶攻撃に対してイランのインフラ施設を破壊すると警告したことで中東情勢のさらなる悪化が懸念され、原油高と米長期金利の上昇を背景に一時163.2円前後まで値を上げました。
しかし、アジア時間に付けた高値や前日の約39年半ぶりの高値水準を明確に上抜けるには至らず、政府・日銀による為替介入への強い警戒感が相場の上値を抑え込みました。
一方で、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が再浮上していることもドルの下支えとなっています。
明けて23日午前の東京外国為替市場においてドル円は上値の重い展開となっています。
朝方に一時163.2円前後まで切り返す場面があったものの、その後は163円前後まで軟化。
米原油先物相場の上昇に伴う日本の貿易収支悪化懸念や米金利上昇を受けたドル買いが続く中、片山財務相が「必要があれば果断に行動する」と改めて為替介入を示唆したことが相場を下支えする要因となっています。
昨日のドル円は明確に高値更新とはなりませんでしたが、162.6円前後のサポートラインに支えられるような形で反発し、底堅さを見せています。

本日もこの水準を割れない限りは165円台への上昇シナリオを維持します。
本日の注目銘柄はユーロ円です。上昇チャネルは上回っていることに加えて、一度超えたチャネルが底値となって反発しているため、上方向への動きが加速する可能性があります。

186円台前半の水準を超えられるか注目です。
本日は21時15分にECB政策金利の発表が予想されています。6月のインフレが鈍化したことで、市場では政策据え置きが予想されています。
声明やラガルド総裁の発言で追加利上げを巡る発言が出るかに注目です。内容次第では、ユーロドルやユーロ円などユーロ系の銘柄に大きな影響があるでしょう。
また、21時30分には米国の新規失業保険申請件数の発表が予定されています。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。