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昨日の為替市場は、ドル円が一時153円を割り込みましたが最終的には153円台半ばまで回復しました。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
9日の東京外国為替市場午後のドル円は一段安となって153.2〜153.3円台を中心に推移し、153円を割り込む場面も見られました。

時間外取引での米長期金利の低下や日経平均株価の軟化が下げの要因になったとの見方が外為仲介業者から出ています。
もっとも、10日には日銀の増一行審議委員の講演と記者会見、8月の米卸売物価指数の発表、11日には8月の米消費者物価指数の発表を控えており、様子見ムードが強く下げも限定的との指摘もありました。
ロンドン時間に入ると、日銀の利上げペース加速観測から一時153円を割り込んで152.9円台まで下落する場面がありました。
その後は円を売ってドルを買い戻す動きが優勢となり、153.6円台へ水準をやや引き上げる展開。
ニューヨーク時間に入ると、ベッセント米財務長官が投機的な円売りをけん制する発言をしたことについて、米財務省が円安是正に関与する姿勢を見せたことが効果的だったとの見方が聞かれました。
一方、米財務省が10日に長期の米国債を最大60億ドル買い戻すと発表すると、想定より規模が小さかったとの受け止めから米国債売りで反応し、米10年債利回りは2023年11月以来の4.85%台まで上昇。
日米金利差の拡大を意識した円売りも出やすく、円の上値は限られました。
WTIの期近10月物が一時1バレル96ドル台後半と期近物として6月上旬以来の高値をつけたことも、円の重荷となりました。
10日午前の東京外国為替市場のドル円は円買いが先行したものの、153.3円台を安値に下げ渋ると、五・十日の仲値に向けたドル買い・円売りにも支えられて153.7円台まで切り返しました。
仲値決済に向けてはややドル不足との声が国内銀行の為替担当者から聞かれ、実需勢の円売り・ドル買い観測が円相場を押し下げました。
一方で、国内の実需筋は日米の協調介入が実施された際に円売り・ドル買い注文を大量に出したとみられ、足元ではドル買いの勢いは限られているとの指摘もあります。
ドル円は下ヒゲがついている153円前後では底堅い値動きを見せていますが、反転する可能性はまだ高いとはいえない状況です。

9月8日につけた152.9円台で再度反発するかに注目です。152.9円台を割れた場合は152円前後まで下落する可能性があります。
本日の注目銘柄はユーロ円です。ユーロ円は177.9円前後をの水準を割れた場合、175円台半ばや174.8円前後がターゲットとして浮上します。

まずは下落がどこで止まるかに注目です。
本日はECB政策金利の発表が注目されています。政策金利は据え置き(2.40%)が予想されていますが、サプライズがあればユーロドルやユーロ円などの値動きに大きな影響があるかもしれません。
また、米国の中古住宅販売件数にも注目です。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。