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昨日の為替市場は、フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想以上に良い結果となり、一時162.6円台まで上昇しました。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
16日午後の東京外国為替市場午後のドル円相場は、新規の手掛かり材料に乏しく、162.2円前後での小動きに終始。

片山財務相による円安を牽制する発言がありましたが、相場への影響は限定的でした。
米国の物価指標の鈍化を受けた米利上げ観測の後退により上値が重い一方で、中東情勢の不透明感を背景とした有事のドル買いが下値を支える構図となり、狭いレンジでのもみ合いが続きました。
米国時間に控える小売売上高などの経済指標を前に、投資家の様子見姿勢が強まりました。
続くロンドン外国為替市場でも、米利上げ観測の後退を背景に新たな材料待ちの状況となり、大きな方向感の出ない展開。
東京時間早朝の高値からロンドン序盤には一時162円前後まで下落する場面がありましたが、その後は前日のニューヨーク終値付近である162.2円前後へと買い戻されました。
原油先物価格の高止まりが一服する中、中東情勢の進展を見極めたいとの思惑から、特段の動意は見られませんでした。
ニューヨーク外国為替市場では前日と比べてドル高水準となる162.4円前後で取引を終えました。
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数などが市場予想を上回る強い結果となったことで米長期金利が上昇し、全般的なドル買いが活発化して一時162.6円前後まで上値を伸ばす展開。
終盤にかけては米長期金利が上げ幅を縮小したことでドル買いが一服したものの、底堅い値動きを維持しました。
明けて17日午前の東京外国為替市場では、ドル円は162.4円前後で方向感を欠く推移となっています。
片山財務相が為替相場に関して「必要とあれば果断な措置をとる」と改めて牽制したほか、東京株式市場で日経平均株価が一時2,700円超の大幅安を記録しましたが、いずれも為替相場への影響は限定的でした。
前日の米国市場で新規失業保険申請件数が予想を下回り、米経済の先行き懸念が和らいだことや、中東情勢の悪化などを背景にドル買い・円売りが優勢となりやすい環境の中、仲値決済に向けて162.5円前後まで小幅に上昇するなど、底堅くも緩慢な値動きが続いています。
ドル円は方向感のない展開が続いているため、今は無理に売買する状況ではありません。サポートラインの位置する160.5円台まで落ちるのを待つか、直近高値の162.8円台を超えるまでは様子見を推奨します。

本日の注目銘柄はポンド円です。ポンド円は15日に大きく上値を伸ばしたものの、日足のチャネルに押さえつけられるような形で昨日は下落に転じました。

そのため、慎重な判断が求められます。下値の目処は214円台となり、この水準での押し目買いを狙うほうが、高値掴みを避けやすいかもしれません。
本日は6月分の米鉱工業生産指数やミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)の発表が注目されています。米鉱工業生産指数の予想は0.2%と前回の0.1%からわずかに伸びが期待されています。
また、ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)についても前回の49.5に対して今回は51.1と改善が期待されており予想通りあるいは予想を超える数値が発表されるか注目です。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。