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「夜間に取引する方法を知りたい」「通常の取引と何が違うの?」など夜間取引・株価の動きに関心を持つ方は少なくありません。
証券取引所が閉まっている時間帯もPTS市場を通して国内株式の売買が可能です。ただし、通常の取引とは条件が異なるため、仕組みとリスクを正しく把握しておく必要があります。
本記事では、夜間取引の仕組みやPTS市場で株価が決定される仕組み、夜間取引のメリット・デメリットを解説します。

夜間取引とは証券取引所の通常取引時間が終了した後に行う取引のことです。夜間取引をするには、基本的にPTS(私設取引システム)を利用します。
PTSとは「Proprietary Trading System(私設取引システム)」の略称で、東京証券取引所などの公的な取引所を通さずに、証券会社が独自に開設している私設市場で株を売買する仕組みのことです。
現在、日本国内で主流となっているPTS取引所にはジャパンネクスト証券やCboeジャパン(旧Chi-X)などが運営するPTS市場があります。
PTS市場は東証のシステムとは切り離されて運営されているため、東証が閉まっている15時30分以降の時間帯でも、独自に注文をマッチングさせることで取引が可能です。
また、PTSではSOR(スマート・オーダー・ルーティング)と呼ばれる注文方法が採用されています。
SORとは東証とPTSの価格を自動で比較し、投資家がより安く買える場所とより高く売れる場所を瞬時に判断して注文を執行する技術です。
夜間取引においては主にPTS取引で注文することになりますが、日中であれば、東証よりもPTSのほうが有利な価格がついている場合に自動でPTSへ注文が流れるなど、現代の株式投資においてなくてはならない存在となっています。
夜間取引(PTS)の株価が、15時30分に確定する東証の終値と必ずしも一致しない理由は、PTSが需給のみで価格が決まる市場だからです。
15時30分以降は、多くの企業が決算発表を行ったり、さまざまなニュースが報じられたりする時間帯でもあります。
例えば、ある企業が業績の上方修正を発表した場合、翌朝東証が開くまで待てない投資家たちがPTS市場に殺到し、買い注文を入れることで、PTSの株価だけが先行して急騰するケースも見られます。
さらに、日本時間の夕方から夜にかけては、ロンドン市場やニューヨーク市場が動き出す時間帯であり、 海外市場の動向次第で輸出関連株やハイテク株を中心に株価が動くことがあります。
シカゴ日経平均先物や米国のADR(米国預託証券)の価格が上昇すれば、その差を埋めるように日本のPTS市場の価格も上昇します。
PTSの株価は、翌日の東証の始値の先行指標として機能するので、プロの投資家も翌日の投資戦略を立てるために注目している数値です。
株式投資には受渡日という概念があり、約定してから2営業日後に代金の決済が行われます。しかし、多くの証券会社では、夕方を境にシステム上の日付を翌営業日に切り替えます。
ここで注意しなければならない点は、配当金や株主優待の権利を得るための権利付き最終日についてです。 配当や株主優待を受け取るためには、権利付き最終日の15時30分までに株を買って持ち越さなければなりません。
しかし、権利付き最終日であっても東証が閉場した後の時間にPTSで株を買った場合は、システム上翌日の取引として処理されてしまうので、株主としての権利は得られません。
配当金や株主優待に興味があり夕方以降にならなければ取引ができない人は、一般的なカレンダー上の権利付き最終日より1営業日前に取引する必要があります。
現在、PTS取引に対応している主要なネット証券会社は、主要なネット証券数社に限られています。
| 証券会社名 | 日中取引時間(デイタイムセッション) | 夜間取引時間(ナイトタイム) |
| SBI証券 | 8時20分〜16時30分 | 17時~23時59分 |
| 楽天証券 | 8時20分〜16時 | 17時~23時59分 |
| 松井証券 | 8時20分〜15時30分 | 17時~翌2時 |
各社とも日中の取引(デイタイムセッション)に加え、夜間取引(ナイトタイムセッション)を提供しています。
PTSが大手ネット証券にしか対応していない理由は、私設取引所(PTS)への接続システムの構築や、24時間体制に近いシステムの監視・維持に莫大なコストがかかるためです。
つまり、体力のある大手ネット証券以外は、採算が合わずに参入を見送っているのが現状です。
また、PTSに参加できる証券会社が少ないため、市場に参加する投資家の数も多くはありません。投資家の数が少なければ注文数(板)も増えず、注文が増えなければ魅力的な市場にならないため、さらに参加者が減るという悪循環に陥りやすい構造があります。

日中働いていて相場を見る時間が十分に取れない会社員にとって、PTS取引は便利な存在ではありますが、メリット・デメリットの両方があります。
夜間取引のメリットは、仕事から帰宅し、夕食後の落ち着いた時間にニュースを見てからでも売買判断が可能な点です。日中に相場を確認できない方にとって、取引機会が広がるという利点があります。多くの企業は15時30分以降に決算を発表するので、決算の結果を見てから早い時間にPTSで買い注文を入れることが可能です。
逆に、保有している銘柄に不祥事や業績の下方修正といったネガティブなニュースが出た場合も、夜間のうちに売却ができます。
PTS市場を活用することで、翌朝の東証が開くと同時に売り注文が殺到し、ストップ安で売るに売れない状況になることを避けられるでしょう。
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PTS市場のデメリットは、流動性の低さです。東証に比べて参加者が圧倒的に少ないため、注文が並んでいる板もスカスカの状態が珍しくありません。
板が薄いと、「買いたい値段で買えない」「売りたい値段で売れない」ということも起きやすくなります。
さらにスプレッドも広がりやすいため、東証で「1000円で売り、999円で買い」という板があっても、「PTSでは1010円で売り、990円で買い」のように板の価格差が大きく開いていることがあります。
この状況で成行注文を出すと、東証よりも取引コストが高くなってしまうため、注意が必要です。
PTS市場で活発に取引されている銘柄は、当日に決算発表があったり、話題になったりした一部の銘柄だけです。その他の材料のない銘柄は、夜間を通じて出来高が著しく少なく注文を出してもなかなか約定しないこともあります。
特に対象となる銘柄がほとんど動かなかった場合、短期トレードでは十分な成果を上げられません。
夜の時間を使った取引手法の一つとして、PTS市場の他に海外FX業者を通じたCFD取引という選択肢もあります。 CFD取引とは、株式や金などを現物で保有せず、売買時の価格差だけで損益が決まる差金決済取引のことです。
PTS市場とは異なる特徴として、流動性や資金効率の面でCFD取引独自の仕組みが存在します。
ここからは、海外FX業者でのCFD取引の特徴を5つみていきましょう。
1つ目の特徴は、基本的に流動性が高く注文が約定しやすいことです。
海外FX業者が提供するCFD市場には、世界中の機関投資家や個人トレーダーが参加しています。 特に日経225やNYダウ、ゴールドといった主要銘柄であれば、日本の深夜帯であっても昼間と変わらず流動性があるので、注文が通らない心配はあまりありません。
スキャルピングやデイトレードもに活用されることもあります。
2つ目の特徴は、国内よりも高いレバレッジを設定できるケースがあることです。 レバレッジとは、保有資金の何倍もの取引ができる仕組みです。
日本の株式投資は持っている資金でしか取引できず、信用取引を使っても最大レバレッジは3.3倍にしかなりません。つまり、収入を増やしたい場合は、一定の資金が必要となります。
対して海外FXでは、高いレバレッジを設定できる業者も存在し、比較的少ない証拠金から取引できる場合があります。(ただし、レバレッジが高いほど損失リスクも拡大します。)
例えば、日経平均株価の指数である日経225を取引する場合、国内の証券会社では多くの証拠金が必要ですが、海外FXではより少ない資金で同規模のポジションを持てる場合があります。 資金効率を重視する場合、CFD取引も一つの選択肢となるでしょう。
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3つ目の特徴は、ゼロカットシステムにより追証が発生しない仕組みです。
深夜に米国の要人発言や戦争リスクなどで株価が急変することがあります。 国内の信用取引では、相場が急変し、証拠金以上の損失が出た場合、追証と呼ばれる追加証拠金を指定の期日までに入金しなければなりません。
最悪の場合、入金額以上の借金を背負うこともあるので注意が必要です。
その一方で、多くの海外FX業者ではゼロカットシステムを採用しているため、万が一口座残高がマイナスになっても、そのマイナス分を業者が負担してゼロにリセットしてくれます。
つまり、最大損失額を入金した金額までに限定できるので、相場急変時のリスク管理がしやすくなります。

4つ目の特徴は、売りから入ることで下落相場にも対応しやすい点です。
PTS取引では、空売りに対して制限がある場合が多く、基本的には買い注文が中心となるケースがあります。
その場合、相場の下落局面では静観するしかありません。 一方、CFDであれば売り注文にも対応しているため、下落局面においても空売りなどの取引手法を活用することが可能です。
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5つ目の特徴は、原則24時間取引が可能で深夜も取引できることです。
PTSの場合、深夜2時までには取引時間が終了するため、深夜に株価が大きく動いた場合は、翌朝まで待たなければ注文ができません。
一方、海外FX業者のFX取引やCFD取引は平日なら原則24時間取引ができます。
深夜に投資銘柄が暴落した場合は、すぐに注文ができるので、機会損失や損切りの遅れを抑えやすい面があります。
日中取引ができない人でも夜間取引なら国内株式の注文ができます。しかし、参加者が少ないため、注文が成立しにくかったりスプレッドが広がりやすかったりする問題もある点には注意が必要です。
夜間の時間帯を有効活用して取引を行いたい場合は、流動性が高い米国株や、CFD取引に対応している業者を検討するのも一つの方法です。
FXGTでは、米国株のレバレッジ取引に対応しています。下落局面においても取引手法の一つとして活用できます。ただし、レバレッジ取引には元本以上の損失が生じるリスクがあるため、利用規約やリスク説明を十分にご確認ください。
※当ページの情報は、日本居住者を対象とした口座開設の勧誘を目的とするものではありません。