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「投資信託とETFの違いが分からない?」「投資信託とETFのどっちがおすすめか分からない」といった疑問を持っていませんか?
投資信託とETFは似ていると考える人もいますが、実はさまざまな違いがある金融商品です。両者の違いを知らない状態で誤った投資先を選んだ場合、将来受け取れるリターンが減る可能性があります。
本記事では、投資信託とETFの違い、両者のメリット・デメリット、どのような人におすすめか解説します。

投資信託とは、多くの投資家から集めた資金を、資産運用の専門家が国内外の株式や債券などに分散投資・運用する金融商品です。一方で、ETF(上場投資信託)とは、証券取引所に上場している投資信託の一種です。特定の株価指数などに連動することを目指し、株式のようにリアルタイムで売買できます。
そして、投資信託のうち、証券取引所に上場しているものをETF、証券取引所に上場していないものは投資信託と呼ばれています。
投資信託とETFの違いは全部で以下の8つです。
それぞれの違いについて順番に見ていきましょう。
1つ目の違いは銘柄数・種類です。
一般的に、非上場の投資信託の方がETFと比較して種類が豊富です。
その理由として、投資信託は証券会社や銀行が独自に組成しやすく、特定のテーマ型ファンドやアクティブ運用ファンドなど、多種多様なニーズに応える商品開発が可能だからです。
例えば、ESG投資の中でも「水資源」や「食料問題」といった特定のニッチなテーマに特化した投資信託が存在しますが、ETFの場合は「S&P500」や「TOPIX」といった主要な株価指数に連動するものが主流です。
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2つ目の違いは購入できる金融機関です。
投資信託は証券会社や銀行など多くの金融機関で購入できますが、ETFは証券会社の口座からしか買えません。
なぜなら、ETFは株式と同様に証券取引所に上場している商品であり証券取引所のシステムを利用して売買するため、証券会社の口座が必要だからです。
つまり、ETFを購入したい場合は、証券会社の口座が必須です。手軽さや対面での相談を重視するなら投資信託、オンラインでの取引に慣れており、証券口座を既に持っているならETFのほうがスムーズに取引を開始できます。
3つ目の違いは購入価格決定のタイミングです。
投資信託は注文を出した時点ではなく、その日の取引時間終了後に算出される「基準価額」で価格が確定します。なぜなら、証券取引所を介さずにファンドが直接売買を行う仕組みなので、一日の終わりに一度だけ基準価額が計算されるからです。
一方、ETFは株式と同様に取引所で売買される上場商品のため、市場が開いている時間はリアルタイムで価格が変動します。
つまり、日中の値動きを気にせず、じっくりと投資したい人は投資信託、リアルタイムで価格を確認しながら取引したい人にはETFが向いています。
4つ目の違いは手数料です。
一般的に、ETFのほうが投資信託と比べて運用管理費用(信託報酬)が低い傾向にあります。 その理由として、ETFは特定の指数に連動するものが多く、アクティブファンド(特定の指数を上回るパフォーマンスを目指す投資信託)のように頻繁な銘柄選択や調査が不要なため、運用の手間があまりかからないからです。
対照的に、投資信託のうちアクティブファンドは、専門的な調査や運用戦略を必要とするものが多いため、信託報酬手数料が高くなります。
信託報酬手数料は投資信託を保有している間、ずっと発生するため、長期間運用する場合は、コストの差が大きくなる可能性があります。
できるだけコストを抑えて投資したい場合は、ETFを選ぶか、インデックスファンド(特定の指数と同じくらいのパフォーマンスを目指す投資信託)への投資を検討しましょう。
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5つ目の違いは分配金の再投資の手間です。
投資信託では、購入時に分配金の受け取り方を選ぶことができるものもあります。
一度再投資を選択すれば、その後は自動的に分配金が投資信託に組み入れられるため、手間なく複利効果を期待できます。
一方、ETFの分配金は、現金で投資家の証券口座に支払われます。分配金を再投資したい場合は、投資家自身が分配金で新たにETFを購入しなければなりません。
分配金は少額のため、購入する手間を省きたい場合は、ある程度分配金がまとまってから購入しても問題ありません。しかし、投資家自身が再投資を行う手間と分配金を再投資しない期間は複利効果が得られない点が、投資信託とは異なります。
6つ目の違いは取引可能時間です。
投資信託の注文は、金融機関が設ける申込締切時間に間に合わせる必要があります。この時間までに注文を完了すれば、その日の基準価額で取引が成立します。
しかし、投資信託の価格が1日1回、取引終了後に確定する仕組みのため、締切時間を過ぎてから申し込みをした場合、自動的に翌営業日の受付となるので注意しましょう。
一方、ETFは株式と同じように証券取引所でリアルタイムに売買されます。日本の取引所の取引時間である9時から15時(休憩時間含む)の間は、その時点の市場価格で自由に取引ができます。
7つ目の違いは注文方法です。
投資信託は一日の終わりに算出される基準価額でしか取引ができないため、基準価額以外の価格を指定して注文を出すことはできません。
しかし、リアルタイムで価格が変動するETFの場合は、その時点での価格で注文する成行注文だけでなく、自由に価格を指定して注文を出せる指値注文も可能です。
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8つ目の違いは最低購入金額です。
一般的に、投資信託は少額投資を前提として設計されている金融商品であるため、数千円から(証券会社によっては100円からも可能)から購入できます。
対してETFは、株式と同様に「1口」や「100株」といった単位でしか購入できないことが多いため、一口あたりの価格が高い場合はまとまった資金が必要です。
少額から投資を始めたい場合や毎月無理のない金額でコツコツ積立投資をしたい場合は、ETFよりも投資信託のほうが始めやすいでしょう。
投資信託には以下のようなメリットがあります。
これから投資信託への投資を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
1つ目のメリットは少額からでも投資可能なことです。
多くの投資信託は少額での積立投資に対応しているため、毎月の給料から無理のない範囲でコツコツと積立投資をすることもできます。また、少額からの投資がしやすいことから、日々の価格変動による精神的な負担を抑えることも可能です。
気軽に投資を始めたい人は、投資信託がおすすめです。
2つ目のメリットは身近な金融機関で購入可能なことです。
投資信託は、大手銀行、地方銀行、信用金庫、郵便局など、日常的に利用する身近な金融機関で購入できます。
証券会社の口座を持っていない人でも既に持っている銀行口座と連携して購入手続きを進めることが可能です。
また、金融機関の銀行の窓口で担当者と相談しながら、自分のライフプランに合った商品を選んだり、疑問を質問した上で購入したりすることもできます。
3つ目のメリットは銘柄数や種類が豊富なことです。
投資信託の投資先は、国内外の株式や債券、不動産(REIT)、コモディティなど多種多様です。
種類が豊富な理由は、投資信託が個別の投資テーマや地域、資産クラスに特化したファンドを組成しやすいため、投資家のさまざまなニーズに対応する商品を開発しやすいからです。
例えば、世界的なトレンドである「ロボット」や「AI(人工知能)」といったテーマに特化したファンド、「新興国株式」や「先進国国債」など特定の地域や資産に絞ったファンドなどに投資できます。
ご自身の関心のある分野や、将来性が期待できるテーマに手軽に投資できるでしょう。
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4つ目のメリットは積立投資がしやすいことです。
多くの金融機関が投資信託の自動積立サービスを提供しており、一度設定すれば毎月決まった日に自動的に購入できます。例えば、給料日に合わせて毎月一定額を自動的に投資するように設定すれば、貯金が苦手な人や投資経験のない人でも、手間なく長期的な資産形成を進めることができます。
特に、価格が高い時には少なく、価格が低い時には多く購入する「ドルコスト平均法」は、購入単価を平準化できるため、購入タイミングに悩まされることはありません。
ただし、投資商品が一方的に値下がりし続けるような場合は、元本割れのリスクもゼロではないので注意しましょう。
ドルコスト平均法は嘘!? デメリットや使い方をわかりやすく解説
5つ目のメリットは分配金の再投資ができることです。
投資信託は、運用方針によって、分配金を受け取る代わりに自動的に同じ投資信託を買い増しできます。
そのため、投資元本を雪だるま式に増やせるので、複利効果を最大限に享受できます。
投資家自身が再投資の手続きを行う手間も省けるため、長期的な資産形成を目指す人には、投資信託はメリットがあるでしょう。
投資信託には、以下のようなデメリットがあるので注意が必要です。
順番に注意点を見ていきましょう。
1つ目のデメリットは、指定した値段で取引ができないことです
なぜなら、投資信託が証券取引所に上場している商品ではなく、ファンドそのものを直接購入・解約する仕組みのためです。
例えば、日中に相場が急変動し、「今すぐこの安い価格で買いたい」と思っても、その時点での価格で取引を成立させることはできず、翌日以降に確定する基準価額で売買されることになります。
リアルタイムの価格変動を見て細かい売買をしたいと考える投資家にとっては、希望するタイミングで最適な価格で取引できないという点で不便さを感じるかもしれません。
2つ目のデメリットは信託報酬手数料がETFよりも高めなことです。
特にアクティブファンドの場合、ファンドマネージャーが銘柄選定や市場調査に多くの時間とコストをかけているため、運用にかかるコストを信託報酬手数料として投資家から徴収しています。
例えば、特定のテーマに特化したファンドや、市場平均を上回るリターンを目指すアクティブファンドでは、信託報酬手数料が年率1%を超えることも珍しくありません。
アクティブファンドに投資したい人は、信託報酬手数料を大きく上回るリターンをたたき出すことのできる商品を選ばなければ、リターンが相対的に目減りするリスクが高くなります。
3つ目のデメリットは購入時に取引価格(基準価額)が確定していないことです。
投資信託の購入を申し込んだ時点では、「明日の基準価額」がいくらになるかはわかりません。注文日と価格決定日に時間差があるため、注文後に市場が急変動した場合でも、その変動後の価格で取引が成立することになります。リアルタイムの価格変動を見て最適なタイミングで売買したいと考える投資家にとっては、価格が決定していない点に不安を覚えるかもしれません。
ETFには以下のようなメリットがあります。
これからETFへの投資を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
1つ目のメリットは値動きがわかりやすいことです。
ETFは株式市場に上場しており、株式と同様にリアルタイムで価格が変動し、その情報が常に公開されています。
例えば、株式投資経験者であれば、日中の株価ボードやチャートを見ればETFの現在の価格を即座に把握でき、過去の値動きも容易に確認できます。
ETFへの投資は、市場の状況をリアルタイムで把握しながら投資判断を下したい方や、株式投資の経験がある方におすすめです。
2つ目のメリットはリアルタイムで売買が可能なことです。
ETFは証券取引所に上場しているため、市場の開いている時間内であれば、その時の市場価格に基づいていつでも購入や売却ができます。
日中に経済指標が発表されて特定のセクターの株価が急騰・急落した際は、すぐに取引を実行し、利益確定や損切りを行うことも可能です。
特に短期的な売買を重視するトレーダーや、市場の変動に素早く反応したいアクティブな投資家にとって、非常に大きなメリットとなります。
3つ目のメリットは指値注文によって、希望する価格での取引ができることです。ETFは証券取引所で売買される上場商品であるため、指値注文を利用できます。
現在の価格よりも安い水準で買い付けたい場合や、ある程度の利益が出たら確実に売り抜けたい場合に、指値注文を設定しておくことで、市場を常に監視していなくても自動的に希望通りの価格で取引が成立します。
ETFは、より有利な価格で注文して、ご自身の戦略に基づいた取引をしたい人におすすめです。
4つ目のメリットは一般的に運用管理費用(信託報酬)が投資信託と比べて低いことです。
多くのETFは、特定の市場指数(インデックス)に連動するパッシブ運用を採用しているため、ファンドマネージャーによる銘柄選定や市場分析の手間が少なく、運用コストを抑えることができます。
例えば、S&P500指数に連動するETFであれば、年率0.1%を下回るような非常に低い信託報酬手数料で投資できる商品も存在します。
できるだけコストを抑えて効率的に資産運用を行いたいと考える投資家はETFのほうがおすすめです。
ETFには、以下のようなデメリットがあるので注意しましょう。
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
1つ目のデメリットは分配金の再投資に手間がかかることです。
ETFの分配金は基本的に現金で証券口座に振り込まれるため、複利効果を狙って再投資したい場合、その都度自分でETFを買い直す発注手続きが必要になります。
例えば、投資信託のように自動的に分配金が再投資される仕組みが標準ではないため、少額の分配金でも逐一手作業で買い付けなければなりません。
特に分配金の受取頻度が高いETFや、頻繁に取引画面を確認できない投資家は煩わしさを感じる可能性があります。
2つ目のデメリットは価格の乖離があることです。
ETFは、市場価格とETFの本来の価値である「基準価額」との間に「乖離」が生じることがあります。
価格の乖離が起きる理由は、市場の需給バランスによって、ETFの市場価格が、組み入れ資産の価値からかけ離れた水準で取引されることがあるからです。
例えば、人気のあるETFでは適正価値より割高に取引されたり、逆に市場の混乱時には割安になることもあります。
意図せず、適正価格ではない水準で売買してしまうリスクがあるため、取引を行う際には、市場価格と基準価額で乖離が起きていないか確認しましょう。
3つ目のデメリットは積立投資ができない証券会社が多いです。
ETFは原則株式と同じように、投資家が自身で市場にアクセスして購入注文を出さなければなりません。
例えば、毎月特定の日に決まった金額を自動的にETFに投資できない証券会社も少なくありません。
毎月一定額を購入し続けたい場合は、投資家自身で発注する手間がかかります。
忙しい人や手間をかけずに長期的な資産形成を目指したい人は、積立投資が可能な証券会社を使うか、自動積立が可能な投資信託での投資を検討しましょう。
ここまで投資信託とETFの違いや両者のメリット・デメリットを解説してきましたが、結局どっちがおすすめか分からない人もいるかもしれません。
ここからは、それぞれの金融商品がどんな人におすすめか解説します。
投資先を悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
投資信託は、以下のような人におすすめです。
主な理由として、投資信託は100円や1,000円といった少額から始められるため、投資のハードルが非常に低い点が挙げられます。
また、銀行や郵便局といった身近な金融機関でも購入できるため、気軽に相談しながら始めたい方にも適しています。
さらに、多くの投資信託では自動積立サービスが利用でき、設定さえすれば毎月自動で投資が継続されるため、忙しい方でも手間なく「ドルコスト平均法」の恩恵を受けながら、着実に資産を積み上げていけるでしょう。
分配金が自動的に再投資される投資信託なら、手間をかけずに複利効果を最大限享受できる可能性があります。
ETFは、以下のような人におすすめです。
ETFは株式と同様に証券取引所でリアルタイムに売買できるため、日中の値動きを見て希望するタイミングで迅速に売買できます。
指値注文も可能なため、ご自身の戦略に基づいて、価格を指定して取引できます。
さらに、アクティブファンドよりも信託報酬手数料が低い傾向があるため、長期保有によるコストを抑えたい人にもおすすめです。
市場の動きを常に把握し、自らの判断で積極的に売買を行いたいアクティブな投資家や、すでに証券会社の口座を持っており、コスト効率を重視する人にはETFが最適な選択肢となるでしょう。
投資信託とETFのどちらを選ぶかは、投資経験、リスク許容度、投資にかけられる時間、投資スタイルによって異なります。
手軽に投資を始めたい初心者や、日中の値動きを気にせず長期的にコツコツ積立投資をしたいなら投資信託がおすすめです。一方、ある程度の投資経験があり、リアルタイムの市場変動に合わせて積極的に取引したい人や運用コストを抑えたい人はETFを選びましょう。
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