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昨日の為替市場は、停戦合意への期待から160円台目前から158円台半ばまで下落しました。
ドル円は介入警戒感が強い
一時158円台半ばへ急落
小売売上高やISMの発表を控える
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
31日の東京外国為替市場午後のドル円相場は、朝方の159.9円前後まで浮上する場面も見られましたが、その後は次第に上値の重い展開となりました。

トランプ米大統領が戦争を終わらせる用意があるとの報道が伝わると、それまで蓄積されていた有事のドル買いが巻き戻され、一時159.7円前後まで軟化する局面が見られました。
さらに、時間外取引での米10年債利回りが4.31%台まで低下したことも重石となり、午後は159円台半ばへと水準を切り下げる形となっています。
ロンドン市場では、期末や四半期末に伴うポジション調整のフローが交錯するなか、特段の新規材料を欠いたことで159.5円〜159.7円台での推移に終始しました。
連日の円安牽制発言による介入警戒感が根強く意識される一方で、方向感に欠ける膠着した時間が続きました。
ニューヨーク市場に入ると、米国とイランの紛争終結に対する期待が一段と高まったことで、ドルの下落が加速しています。
トランプ氏がホルムズ海峡の封鎖に関わらず作戦を終了させる意図を示したことに加え、イランのペゼシュキアン大統領からも停戦に向けた前向きな姿勢が報じられたことで、リスク回避を目的としたドル買いポジションの解消が鮮明となりました。
また、ロンドンフィキシングに絡んだ期末特有の円買い需要も加わり、前日安値を割り込むと一時158.6円台まで値を下げ、前営業日比で1円近い大幅なドル安・円高水準で取引を終えています。
本日1日の東京市場は、前日の急落を受けて自律反発を試す動きが見られたものの、昨日割り込んだ159円の節目がテクニカル的なレジスタンスとして意識されており、158円後半から159円ちょうど付近での小幅な振幅に留まっています。
中東情勢の和平交渉の行方に注目が集まるなか、WTI原油先物が103ドル台で高止まりしていることは、エネルギー輸入国である日本にとって円売り要因となる一方で、ドルの売りづらさにも繋がっています。
昨日の大幅な下落を受け、ドル円は上値の重さが意識される展開となっています。
1時間足チャートでは上ヒゲの長いローソク足が散見され、戻り売りの圧力が強いことが伺えます。

短期的な下落の勢いが加速していることから、安易な押し目買いには慎重な判断が求められる局面です。
テクニカル的な下値の目処としては、直近安値である157.6円台付近までの押し込みが想定されます。
本日の注目銘柄はゴールドです。3月23日につけた安値を起点とした反発傾向が継続しており、底堅い推移を見せています。

中東情勢を巡る不透明感や地政学リスクへの懸念が依然として解消されていない以上、安全資産としての需要がさらに高まり、ここから一段と上値を伸ばしていく可能性が考えられます。
今夜のニューヨーク市場では、米国のADP雇用統計、小売売上高、PMI(購買担当者景気指数・確報値)、およびISM製造業景気指数と、重要度の高い経済指標の発表が相次ぎます。
米国の景況感やインフレの先行きを占う上で決定的な材料となるため、発表前後の急激なボラティリティの拡大には細心の注意を払い、適切な資金管理を徹底することが求められます。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。