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昨日の為替市場は、大きな動きがありませんでした。本日以降の大きな値動きがないか待たれる展開です。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
昨日の東京外国為替市場午後のドル円は一時158.2円台まで下げ足を速める場面がありました。

これは時間外の米10年債利回りが4.25%台まで低下したことに加え、原油先物価格が1バレル=96ドル台半ばまで急落したことでドル売りが強まったためです。
しかし、イラン議会が「ホルムズ海峡の開放はせず、交渉も行うつもりはない」との強硬な声明を発表すると、地政学リスクが改めて意識され、158.8円台まで急速に持ち直しました。
ロンドン市場に入ると、トランプ氏が数週間以内に軍事作戦を終結させる可能性を示唆したとの報道を受け、停戦への期待から再び円買い・ドル売りが優勢となりました。
ロンドン朝方には原油価格が97ドル台まで下落したことで一時158.3円付近まで値を下げましたが、イラン側がホルムズ海峡の封鎖解除を否定したことや、ロンドン深夜(日本時間2日の午前中)に控えたトランプ氏の演説を見極めたいとする待ちの姿勢から、その後は方向感を欠く推移となりました。
ニューヨーク市場に入ると、3営業日ぶりに小幅な反落(ドル高・円安)となります。
米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想を上回る52.7を記録し、米民間雇用サービスADPの雇用者数も堅調な伸びを示したことが要因です。
トランプ氏はSNSでイラン側が停戦を求めてきたと投稿する一方、イラン側は虚偽と否定するなど、中東情勢の先行き不透明感から基軸通貨であるドルを買う動きも根強く、158円台後半で取引を終えました。
本日の東京市場は、トランプ氏の国民向け演説を前に158円台半ばで上値の重いスタートとなりました。中東紛争が終結に向かうとの期待感から、一時有事のドル買いを巻き戻す動きが先行したものの、日本時間10時ごろから演説が始まると、原油先物価格の上昇や演説内容への反応、さらに新年度2営業日目に伴う国内輸入企業の円売り・ドル買いが活発化したことで、円相場は159円台へと上昇しています。
昨日のドル円は、前日の急落に対する反発と上値の重さが交錯し、結果として値動きの乏しい膠着状態となりました。
現在は159円台での推移が続いており、市場参加者は次の明確な材料を待つ嵐の前の静けさといった様相を呈しています。

テクニカル的には、心理的節目である160円を前にした本邦当局の介入警戒感が根強く、一方で米経済指標の堅調さが下値を支える構図に変化はありません。
159円台のレンジをどちらに抜けるかが、短期的なトレンドを決定付ける重要なポイントになると考えられます。
本日の注目銘柄は日経225です。日足チャートを確認すると、現在は明確な上昇チャネルを形成中ですが、価格はちょうどそのチャネルの上値ライン付近に位置しています。

過去の推移を見ると、チャネル上端では利益確定売りが出やすく、今後チャネルの下値ラインを目指して調整が入るシナリオが想定されます。
調整局面に入った場合、心理的な節目である50,000円前後が最初の下値支持線として意識されるでしょう。
また、すでに上昇トレンドラインを割り込んでおり、チャネルを下方へブレイクした場合には、下落方向への動きが加速する可能性があるため注意が必要です。
今後の相場を左右する材料として、今夜は2月分の米貿易収支の発表が控えています。
米国の景況感やドルの需給を占う上で、市場の予想と乖離があった場合にはボラティリティが高まる可能性があるため注意が必要です。
また、依然として収束の兆しが見えない中東情勢や、原油価格の乱高下も無視できません。
年度初めの実需フローも重なる時期であるため、予期せぬ方向への値動きに対する警戒は怠らないようにしたい局面です。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。