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「踏み上げ相場ってどんな状況?」「踏み上げ相場で損を出さないための方法を知りたい」といった疑問を持っていませんか?
株を空売りしている状況で踏み上げ相場に巻き込まれると、大きな損失を被ることがあるので、対処法を知っておくことが重要です。
本記事では、踏み上げ相場の前兆や損しないための対処法を詳しく解説します。

踏み上げ相場とは、株式市場で空売りを行っている投資家が損失を回避するために株を買い戻したために株価が急激に上昇する現象を指します。
踏み上げの発生する流れは以下の通りです。
株価の下落を予想した投資家は、空売りを行います。空売りを行うことで、下落すれば利益を得られます。
しかし、予想とは異なり、株価が大きく上昇することもあるので注意が必要です。保有しているショートポジション(売り)の含み損が拡大します。
このまま放置すると含み損がさらに拡大するため、投資家は株を買い戻して(決済)損失を確定させます。
以上が踏み上げの一連の流れです。
株の踏み上げ相場の前兆とは?
株の踏み上げ相場にはいくつか前兆があります。
これらの前兆を理解していれば、すぐに対処しやすくなるでしょう
1.出来高が急増している
急に出来高が急増した場合は、踏み上げ相場が起きる前兆かもしれません。出来高とは、特定の期間内に取引された株式の数量のことです。
例えば、ある銘柄が長期間にわたって低迷していたが、突然出来高が急増して株価も上昇し始めた場合、踏み上げ相場の前兆である可能性があります。
特に出来高が普段の数倍以上に急増している場合は、警戒すべきです。
出来高の急増の要因としては、証券会社による大量の買い注文や、見せ玉(大量の注文を出して取り消す行為)などがあります。
2.信用倍率が1未満になった
信用倍率が1未満になっている場合も踏み上げ相場の前兆となる可能性があります。
信用倍率とは、信用買い残高を信用売り残高で割った値です。つまり、信用倍率が1未満とは、信用売り残が信用買い残を上回っていることを示唆します。
この状況では、信用売り残の増加により、多くの投資家が株を空売りしています。
しかし、このような状況で企業が業績の回復や新製品の開発といった発表をすると、株価が大きく上昇することがあるので注意が必要です。
3.逆日歩が発生している
逆日歩の発生は、踏み上げ相場の兆候となるかもしれません。逆日歩とは、空売りをしている投資家が株を借りる際に支払う手数料のことです。信用売り残高が信用買い残高を上回っている状態では、株式の貸し出しが不足するので、証券会社は逆日歩を設定します。
逆日歩の発生により、投資家は空売りをする際に手数料を負担しなければなりません。
その結果、逆日歩の支払いをしたくない投資家による買い戻しが起きやすくなるので、踏み上げ相場になる可能性があります。
4.好業績・他社との業務提携・新製品や新技術の開発の噂がある
株価が下落傾向にある場合でも好業績、他社との業務提携、新製品や新技術の開発の噂がある場合は、投資家の期待感が高まり、株価が上昇に転ずることがあります。
株式市場では、過去に踏み上げ相場が起きた事例があります。代表的な事例を挙げると以下の3つがあります。
実際にどのような状況だったか詳しく見ていきましょう。
1.2021年のゲームストップ株事件
1つ目の事例は、2021年1月に米国のビデオゲーム小売業者であるゲームストップの株価が急騰した事例です。この事件は、Redditのフォーラム「r/WallStreetBets」に集まった個人投資家たちが、ゲームストップの株価を押し上げるために株を大量に購入したことにより起こった事件です。
2021年初めまでは、ゲームストップの株価は約17ドルと低迷していました。

その理由の一つに、ヘッジファンドによる空売りがあります。
しかし、個人投資家による株の大量購入により、ゲームストップの株は1月28日には踏み上げ相場になり、最終的には一時450ドルを超えるまで急騰しました。その結果、空売りをしていたヘッジファンドは大きな損失を被っています。
2.2019年のFAANG銘柄
2つ目の事例は、2019年のFAANG銘柄(FAANGとは、Facebook、Apple、Amazon、Netflix、Googleの親会社であるAlphabetの頭文字から取った言葉)です。
2019年は、テクノロジー株が全体的に強いパフォーマンスを示しており、特にFAANG銘柄は市場の注目を集めていました。
例えば、Appleは新しいiPhoneモデルを発表したことで、サービス部門が大きく成長しました。空売りを行っていた投資家は損失を回避するために株を買い戻す必要が生じたことで、さらなる株価上昇を引き起こしたのです。

また、AmazonはEコマースの成長とAWS(Amazon Web Services)の拡大により、株価が上昇しました。

特に、2019年の第3四半期には、AWSの売上が前年同期比で37%も増加しています。
3.2020年前半のソフトバンクグループ
3つ目の事例は、2020年前半のソフトバンクグループの事例です。
当時のソフトバンクグループは、同社のビジョン・ファンドが不調に陥ったことで、資金繰りへの悪化や20年3月期決算への悪影響が懸念されていました。そのため、空売りが多く積み上がっていましたが、3月後半頃から株価が急騰したことで空売りポジションを持つ投資家は買い戻さざるを得ない状況になりました。

その結果、株価がさらに上昇しました。
株式相場で踏み上げ相場が起きそうな場合は、適切に対処しなければ、大きな損失を被ることになりかねません。
ここからは、踏み上げ相場が起きそうな場合の対処法を解説します。
空売りのポジションを保有している場合は、事前にこれらの対処法について理解しておきましょう。
1.ポジション調整をする
1つ目の対処法は、ポジション調整をすることです。株価が上昇し続ける兆候が見られるときにそのまま放置し続けた場合、含み損がさらに拡大する可能性があります。早めに買い戻しを行うことで、損失を最小限に抑えることができます。
2.損切り注文を入れておく
2つ目の対処法は、損切り注文を入れておくことです。空売りをする際に損切り注文を入れておけば、自動的に決済が行われるので、損失の拡大を避けられます。
また、損をしたくないという感情的な判断を避けることもできます。損切りを置く位置は、損失許容額やテクニカル分析で上昇シグナルが出現する価格に設定しましょう。
3.出来高や株価の値動きを注視する
3つ目の対処法は、出来高や株価の値動きを注視することです。株価の上昇とともに出来高が急増している場合、多くの投資家が買いに回っていたり、空売りしていた投資家が買い戻しを行っている可能性があります。
また、株価が急激に上昇している場合も、空売りの買い戻しが行われている可能性があるため、注意しましょう。
空売りをした後は、出来高や株価の値動きを注視して、踏み上げ相場に備えるようにすべきです。
4.ほかの銘柄に分散投資する
4つ目の対処法は、ほかの銘柄に分散投資することです。
踏み上げ相場では、特定の銘柄に集中投資していると、急激な価格変動によって大きな損失を被るリスクが高くなります。
投資する銘柄を分散すれば、ある銘柄が踏み上げにより損失を被っても、ほかの銘柄が下落すれば損失を抑えられる可能性があります。
また、投資先を分散する際は、特定のセクターに偏らないようにしましょう。なぜなら、過去の踏み上げ相場の事例では、同じセクターの銘柄が同様に大きく上昇したケースがあるからです。
よって、テクノロジーとヘルスケア、消費財とエネルギーといったように投資先のセクターを分散しましょう。

ここからは、踏み上げ相場に関するよくある疑問に回答します。空売りをしようと考えている人は、ぜひ、参考にしてください。
三空踏み上げには売り向かうべからずとはどういった意味ですか?
三空踏み上げは、連続して3つの「窓」が開くチャートパターンのことです。
三空踏み上げには売り向かうべからずとは、強力な買い勢力によりさらに上昇する可能性が高いため、売りを考えるべきではないという意味です。
踏み上げが起きたらその後はどのような影響がありますか?
踏み上げが起きた後は、株価が急激に上昇するので、投資家心理も変わる可能性があります。また、踏み上げをきっかけとした株式市場の混乱が続くと、規制当局が介入する可能性があります。
踏み上げ相場には終わりがありますか?
踏み上げ相場が終わるタイミングは、一般的に市場のセンチメントや経済指標、企業の業績発表などがあった場合です。強気相場が続いていても、業績の悪化や不祥事などネガティブなニュースが起きると、踏み上げ相場が急速に終息することがあります。また、信用取引の取組倍率が1.0倍前後になると、相場の転換点となる可能性があるでしょう。
空売りをしているときに踏み上げ相場になった場合、保有しているポジションの含み損が拡大します。
空売りをする際は、損切り注文を入れておいて、踏み上げ相場による損失を抑えるようにしましょう。また、出来高の急増が起きていないか株価の値動きを注視することが重要です。
万が一、踏み上げ相場になった場合は、ポジション調整を検討しましょう。
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