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今週のオーストラリアドルは上昇した。
予想を上回るインフレ率が発表され、物価は前年比3.5%上昇と、1年以上ぶりの高水準を記録。この結果を受けて、市場ではオーストラリア準備銀行(RBA)が利下げに踏み切るのはまだ先になるとの見方が強まり、当面は高金利が維持されるとの期待が広がっている。
こうした流れがAUD/USDを下支えし、長く続いたもみ合い相場を上抜ける動きとなった。
ただし、市場の関心は現在、まもなく発表される米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利決定に移っている。0.25%の利下げは広く予想されているものの、トレーダーが注目しているのは、その後に発表される声明の内容だ。米経済の成長鈍化や労働市場の不安が続く中で、FRBが今後どの程度まで金融緩和を進めるのか。そのヒントを探る動きが強まっている。今回の決定次第では、AUD/USDの上昇がさらに続くか、あるいは再び下押し圧力を受けるかが左右されそうだ。
水曜 15:45(GMT+2)– カナダ:オーバーナイト金利(CAD)
水曜 20:00(GMT+2)– 米国:フェデラルファンド金利(USD)
木曜 予定– 日本:日銀政策金利(JPY)
木曜(予定)– 米国:速報GDP(前期比)(USD)
木曜 15:15(GMT+2)– ヨーロッパ:主要再融資金利(EUR)
金曜 03:30(GMT+2)– 中国:製造業PMI(CNY)
金曜 14:30(GMT+2)– カナダ:GDP(前月比)(CAD)
金曜 予定– 米国:コアPCE物価指数(前月比)(USD)

AUD/USDは10月14日に0.64392の安値を付けて以降、11日間のもみ合いを上抜け、安値から高値までで2%以上上昇した。予想を上回るインフレデータを受けて、市場ではオーストラリア準備銀行(RBA)が慎重な姿勢を維持し、当面は利下げを見送るとの見方が強まっている。政策当局は、持続的な物価圧力と経済全体の底堅さを評価している。
テクニカル面では、回復の主なきっかけとして、AUD/USDが20期間および50期間の指数移動平均線(EMA)を上抜けたことが挙げられる。両EMAは上向きに転じており、上昇トレンド継続の期待を示すポジティブなサインだ。ただし、短期EMAはまだ長期EMAを明確に上抜けておらず、トレンドの確定にはもう少し確認が必要といえる。
一方、モメンタムオシレーターは100の水準を超えており、相対力指数(RSI)も50をしっかり上回っている。これらはいずれも、オーストラリアドルに対する強気の勢いと市場心理の改善を裏付ける要素となっている。
買い手が市場の主導権を維持する場合、トレーダーは次の4つの潜在的なレジスタンス水準に注目する可能性がある。
0.66276:最初のレジスタンス水準は0.66276で、10月1日の高値に相当する。
0.67058:2つ目のレジスタンス水準は0.67058で、9月17日の高値と一致する。
0.67731:3つ目の価格ターゲットは0.67731に設定されている。
0.68302:さらにもう一つの価格目標は0.68302と見込まれ、0.65315から0.64392までのフィボナッチ・エクステンション423.6%に対応している。
売り手が市場の主導権を握る場合、トレーダーは次の4つの主要サポート水準に注目する可能性がある。
0.65034:最初のサポート水準は0.65034で、標準的な方法で算出された週間ピボットポイント(PP)に相当する。
0.64392:2つ目のサポート水準は0.64392で、10月14日の安値と一致する。
0.63715:3つ目の下値ターゲットは0.63715に設定されている。
0.61693:さらにもう一つの下値ターゲットは0.61693で、0.65194から0.66276までのフィボナッチ・エクステンション423.6%に対応している。
オーストラリアのインフレ率は第3四半期に予想を上回る伸びを示し、前年比で3.5%上昇した。これは1年以上ぶりの高水準で、エコノミストの予想3.1%を上回る結果となった。住宅費、娯楽費、交通費の上昇が主な要因で、2024年中頃以来初めて、オーストラリア準備銀行(RBA)の目標レンジである2~3%を上回った。
基調となるトリム平均インフレ率も3%に上昇し、物価上昇圧力が再び強まっていることを示した。このデータを受け、ASX200は約0.8%下落した一方で、オーストラリアドルは対米ドルでやや上昇した。
予想を上回るインフレ指標は、当面の利下げ期待を先送りする可能性が高い。政策当局は、物価を抑制する過程が勢いを失いつつあるとの懸念の中で、インフレを再び抑え込む難しさに直面している。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は今週、2回連続となる0.25%の利下げを実施し、政策金利を4%〜4.25%のレンジに引き下げるとの見方が広がっている。しかし、政策当局が直面する課題は利下げだけにとどまらず、政府機関閉鎖による経済指標の不足、今後の利上げ・利下げの不透明感、そしてバランスシート縮小の終了時期など、より複雑な問題が控えている。
インフレ率は約3%まで鈍化したものの、労働市場の弱まりへの懸念がFRBのハト派姿勢を後押ししている。市場では12月と2026年初頭のさらなる利下げが予想されているが、政策当局内では緩和ペースや量的緩和縮小の終了時期を巡って意見が分かれている。
オーストラリアドルは、予想を上回るインフレ率(前年比3.5%上昇)が発表されたことで上昇し、当面のRBA利下げ観測が後退した。好材料を受け、AUD/USDはもみ合いを抜けて上昇、テクニカル面でも勢いが増している。
トレーダーの関心は、まもなく発表される米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利決定に移っており、0.25%の利下げが広く予想されている。FRBの政策スタンスが、AUD/USDの上昇がさらに続くか、それとも再び下押し圧力に直面するかを左右する重要なポイントとなる。