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昨日の為替市場は、中東情勢の不透明感が続き、ドル円は円安・ドル高に傾きつつあります。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
昨日の東京外国為替市場午後のドル円相場は、米国とイランが1カ月の停戦を模索しているとの報道が伝わったものの、依然として先行きの不透明感が拭えず、リスク回避目的の有事のドル買いが優勢となりました。

市場の関心が中東情勢に集中するなか、実需の円売りも重なり、17時時点では1ドル=159.1円台と前日比で大幅な円安・ドル高水準での取引となっています。
ロンドン時間に入ると、一転してドル売りの動きが強まりました。米国が制裁緩和や核開発抑制を含む15項目の停戦計画をイランに提示し、イラン側もこれに対してやや前向きな姿勢を示したと報じられたことがきっかけです。
緊張緩和への期待から原油価格が下落し、米10年債利回りも4.32%台へと低下したことを受けて、ドル円は一時159.2円付近から158.7円台まで急速に反落しました。
ニューヨーク市場では、イラン国営放送が「米国提示の停戦案を拒否した」と報じたことで、ロンドン時間に広がった早期解決への期待が後退し、再びドルの買い戻しが加速する展開となりました。
トランプ米大統領は適切な相手と協議していると言及したものの、市場への影響は限定的となり、ドル円は159.4円前後と前日の終値を大きく上回って取引を終えています。
本日26日の東京市場午前の取引においても、原油先物価格の再上昇への警戒感からドル円は159.4円台で底堅い推移を維持しており、引き続き中東情勢に敏感な状況が続くと考えられます。
ドル円相場は、3月18日に記録した高値圏に差し掛かっています。

現在の価格帯では上値の重さが意識される展開も想定されるため、値動きを慎重に見極める必要があります。
本日の注目銘柄であるゴールド(XAU/USD)については、3月23日に記録した下ヒゲの長いローソク足が、当面の下値目処となるかもしれません。
その一方で、日足のトレンドラインが現在の価格水準に近づいており、調整局面としてトレンドライン付近まで下落するシナリオは十分にあり得ると想定されます。

投資家は中東情勢の緩和や悪化による有事の金買いの巻き戻しに注意を払いつつ、テクニカル的な支持線での反発を注視すべき局面です。
本日は21時30分に3月8日から21日分の新規失業保険申請件数の発表を控えています。
それ以外に重要な経済指標の発表がないため、中東情勢に異変がなければ大きな値動きが 起きない可能性があります。
そのため、明日まで様子見の展開が続くかもしれません。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。