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「トランプ関税とは?」「トランプ大統領の関税政策は株価にどう影響する」といった疑問を持っていませんか?
トランプ大統領の関税政策は、カナダ、中国、メキシコなどが対象でしたが、EUや日本にも影響がある可能性があります。
本記事では、トランプ大統領がトランプ関税を推進したい理由や経済・株価への影響について解説します。
トランプ関税は、アメリカのドナルド・トランプ大統領が推進する貿易政策の一環です。アメリカが輸入する製品に対して高い関税を課すことで、国内産業を保護し、貿易不均衡を是正することを目的としています。
トランプ大統領による関税政策がニュースなどで報道されるようになったきっかけは、大統領就任前の2024年11月末に、所有するSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で米国の3大貿易相手国であるカナダとメキシコからの全輸入品に一律25%、中国からの輸入品は10%の追加関税を課す大統領令に署名すると書き込んだことが報道されたからです。
そして、2025年2月1日にトランプ大統領は新たな大統領令を発令し、以下の関税を課すことを決定しました。
トランプ大統領は自身を「タリフマン(関税男)」と称し、関税を米国第一主義の象徴として掲げており、アメリカの貿易相手国との関係や世界経済に大きな影響を与える可能性があります。
トランプ大統領が関税政策を推進したい理由は、主に4つあります。
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
トランプ氏は、アメリカの長年の貿易赤字、特に中国やメキシコとの貿易不均衡を問題視しています。
2024年のアメリカの貿易赤字は約8,000億ドルに達し、その半分以上が中国との貿易によるものでした。トランプ氏は「アメリカが貿易で損をしている」と考え、関税政策によりこの問題を改善しようとしています。
トランプ大統領は関税を外交手段として利用しようとしていると考えられています。関税政策は単なる通商政策ではなく、他国に譲歩を迫り、アメリカの立場を強化するための外交手段としても位置付けられています。例えば、メキシコとの関係では不法移民問題や麻薬問題対策として関税を活用し、中国に対しては知的財産権の保護や技術移転の強要停止などを求めています
トランプ大統領は関税を引き上げることで、自身の支持基盤である製造業者や労働者の利益を守ろうとしています。特に鉄鋼やアルミニウム産業などの伝統的な製造業を保護することで、中西部の工業地帯での支持獲得を狙っています。国内雇用の創出をアピールすることで、2024年の大統領選挙当選につなげました。
トランプ大統領は関税を経済政策の一環として位置付けています。関税を課すことで輸入品を抑制し、国内生産を促進することで、アメリカの産業を保護し、経済全体の強化を図ろうとしています。電気自動車や半導体などの先端技術分野での国内生産拡大を目指すことで、中国への依存度低下も狙っているのです。
トランプ関税はさまざまな業界や経済に大きな影響を与えています。
ここからは、それぞれの影響について詳しく見ていきましょう。
トランプ関税は、米国経済にインフレ圧力をかける可能性があります。なぜなら、関税政策により輸入品の価格が上昇すると、商品が値上げされるので、消費者の購買力が低下するからです。
自動車産業は、トランプ関税によって大きな打撃を受ける可能性があります。トランプ大統領がカナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課す大統領令に署名したことで、メキシコに工場を持つ日本の自動車メーカー(トヨタ、ホンダ、日産など)はコスト増加に苦しむ可能性が高いです。
米国の自動車メーカーについても、部品調達コストの増加により、新車価格が上昇する可能性があります。専門家の試算によると、25%の輸入関税が実施されれば、アメリカの自動車メーカーは年間600億ドルのコスト増加に直面する可能性があるそうです。
トランプ関税では、鉄鋼やアルミニウムも対象に含まれるため、金属業界にも影響があります。海外メーカーは、輸出価格の上昇や輸出枠の縮小が起きる可能性があります。そして、関税政策により米国内の鉄鋼・アルミ製品の価格が上昇した場合、価格上昇に伴い、自動車、家電、建設用の鉄鋼需要が米国で減少するかもしれません。
さらに、前回の関税導入時には一部の米国企業が従業員の解雇や工場閉鎖に踏み切っているため、今回も同様の動きが起きることを懸念している人もいます。
米国から中国やメキシコなどに商品を輸出する企業は大きな影響を受けると予想されます。
なぜなら、関税政策により米国製品の価格が上昇すれば、海外市場での売れ行きが悪くなり収益の悪化を招く恐れがあるからです。
カナダとメキシコに多くの工場を持つ北米の自動車業界では、営業利益が5兆円減少するといわれています。
トランプ関税は株価にも大きな影響を与えています。
例えば、トランプ氏がメキシコやカナダからの輸入品に対して25%の関税を課す意向を示した際には、NYダウの株価が一時600ドル以上下落しました。同様の現象は日本の株式市場でも起きており、日経平均株価の下げ幅は1,100円を超えました。
また、2月21日にトランプ政権による関税政策でインフレが再び加速することへの警戒感から幅広い銘柄に売り注文が広がったことで、ダウ平均株価が一時700ドルを超える下落を記録しています。
今後、トランプ関税の適用国が増える可能性は高まっています。
例えば、トランプ大統領は大統領就任前の2024年11月30日に、BRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ、イラン、エジプト、エチオピア、アラブ首長国連邦)が国際貿易でドルの代わりに他の通貨を使用しようとする場合、100%の関税を課すと警告しています。
さらに、2025年2月9日には、米国への全鉄鋼輸入に25%の関税を導入する計画を発表したことに対して、ブラジル政府は報復措置として、米国のハイテク企業に対して課税する計画を検討していると報じられました。
2月13日には、EUが導入している付加価値税(VAT)や日本の消費税を「実質的な関税」とみなし、相互関税の一部として扱う意向を示しました。

相互関税を導入する背景には、消費税が輸出品には課されず輸入品には課される仕組みが、アメリカ製品に不利な「非関税障壁」となっている点があります。
トランプ氏は「消費税も関税とみなす」と明言しており、日本と米国間で相互関税が導入された場合、日本からアメリカへの輸出品にかかるコストが高くなることが懸念されています。
トランプ関税は既にカナダ、メキシコ、中国などで実施されることが決まっています。今後、日本との間で相互関税が導入された場合、日本の輸出産業は打撃を受ける可能性が高いでしょう。そのため、日本も無関係とまでは言い切れません。
トランプ大統領は強硬な姿勢を見せることが多いため、一度政策の実施が明言されれば、態度を軟化させる可能性は低いでしょう。動向次第では、保有している株の売却を検討しましょう。
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