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昨日の為替市場は、イランが米国の交渉を打ち切りホルムズ海峡を再度閉鎖することが報道されたことで、有事のドル買いが強まりました。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
東京外国為替市場午後のドル円相場は、新規材料が乏しい中で投資家の様子見姿勢が強く、159.4円台から159.5円前後を中心とした狭いレンジでのこう着状態が続きました。

日経平均株価の上昇によるリスクオンのドル買いが下値を支えたものの、本邦当局による円買い為替介入への警戒感が強く意識され、上値追いには慎重な展開となりました。
ロンドン市場に入ってからもこの流れを引き継ぎ、日米金利差が下値を支える一方で、159.2円台に設定されたニューヨークオプションカットの影響などもあり、159.4円台を中心とした動意に欠ける取引に終始。
しかし、ニューヨーク市場に入ると、イランのタスニム通信が「イランの交渉チームは米国との協議を停止し、ホルムズ海峡を完全に封鎖すると宣言した」と報じたことで、戦闘終結への期待が一転して霧散しました。
エネルギーの供給混乱や正常化の遅れが懸念され、ニューヨーク原油先物価格(WTI)が1バレル=94.7ドル前後まで急伸。
原油高に伴うインフレ懸念から米長期金利が上昇し、為替市場では有事のドル買いが急速に強まりました。
さらに、5月米ISM製造業景況指数が54.0と市場予想(53.1)を上回り、3年ぶりの高水準を記録したこともドルの強力な支援材料となり、ドル円は一時159.7円台まで上伸しました。
その後、レバノンのヒズボラが停戦に同意したとの報道やトランプ米大統領のSNS投稿を受けて原油高が一服すると、ドル円も一時伸び悩む場面が見られましたが下押しは限定的で、159.6円台で取引を終えました。
本日2日の東京外国為替市場の午前のドル円相場は、ニューヨーク市場でのドル高の流れや中東情勢の再緊迫化を受け、159.6円台後半と高い水準を維持して始まっています。
原油相場の反発に伴う日本の貿易収支悪化や財政悪化への警戒から、地合いとしては円売り・ドル買いが出やすい状況が続いています。
しかし、これまでの直近高値を明確に上抜けてきたことで、市場参加者の間では「政府・日銀による実弾介入の可能性が一段と高まった」との受け止めが広がっています。
ドル円はいよいよ160円台も視野に入ってきています。

1時間足においても200移動平均線を越えて推移していることから、この水準を超えている限りは買い目線で問題ないでしょう。

本日の注目銘柄はゴールドです。ゴールドは200日移動平均線上でのもみ合いが続いています。

既に5月27日には200日移動平均線を割れていることからもみ合いの後に下落方向へ動く可能性があります。
まずは4,100ドル台まで下落するかもしれません。
本日は23時に4月分のJOLTS求人件数の発表を控えています。今回予想は前回いよりも1.8万人減の684.8万人が予想されています。
想定外の結果が発表された場合、ドル円の値動きにも影響を与えるため注意が必要です。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。