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「S&P500に一括投資した場合、どのくらいのリターンを期待できるの?」「積立投資と一括投資でシミュレーションをするとどうなるの?」といった悩みを持っていませんか?
S&P500に投資すると米国の企業500社に投資ができます。一般的には積立投資を推奨することが多いですが、一括投資の場合、どのくらい損益が変わるのか気になる人もいるでしょう。
本記事では、S&P500に一括投資した場合の損益や積立投資と比較した結果などを詳しく解説します。
まずはS&P500に一括投資した場合と積立投資した場合のシミュレーションを見ていきましょう。
以下の表は、S&P500の投資信託に年利6%で一括投資(1年目から5年目まで240万円ずつ購入)した場合と、毎月積立投資(10年目まで毎月10万円ずつ購入)した場合のシミュレーションです。
| 一括投資※ | 積立投資※ | |
| 5年 | 約1,434万円 | 約695万円 |
| 10年 | 約1,919万円 | 約1,625万円 |
| 20年 | 約3,437万円 | 約2,907万円 |
| 30年 | 約6,155万円 | 約5,210万円 |
※資金と利益を合計した運用益です。
どの年数についても一括投資のほうが、積立投資よりも資産が増えていることが分かります。特に30年運用した場合は1,000万円近く差が広がりました。
また、一括投資は5年目以降は新規購入をしていない一方で、積立投資は10年目まで購入を継続しているため、両者の差が10年目には縮まっています。
しかし、10年目時点での購入金額はどちらも1,200万円ですが、一括投資のほうがそれまでの運用収益が多いため、以降は両者の差が広がっています。
S&P500に一括投資をすると、積立投資と比べて以下のようなメリットがあります。
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

S&P500に一括投資する1つ目のメリットは、積立投資よりも大きなリターンを得られる可能性があることです。まとまった資金を初期に投資することで、市場成長を早期に捉え、複利効果を最大限に活かせます。
特に市場が右肩上がりの傾向にある場合、初期投資が大きいほど、その後の成長による収益も大きくなります。例えば、100万円を一括投資した後にS&P500が年10%上昇した場合、10万円の利益が得られます。一方、毎月8.3万円を12ヶ月積み立てて同様に10%上昇した場合に得られる利益は4万円です。積立よりも一括投資のほうが大きなリターンを狙える可能性があります。
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S&P500に一括投資する2つ目のメリットは、買付けの手間がかからないことです。
一括投資では、一度にまとまった資金を投資するため、毎月のように自動積立の設定や買付注文を行う必要がなく、管理が容易になります。
S&P500に一括投資した後は、基本的に市場の動向を注視するだけで済みます。毎月、証券会社のウェブサイトやアプリで買付設定をする手間や、引き落とし口座の残高を気にする必要がありません。S&P500への一括投資は、時間や手間をかけずに投資を始めたい人におすすめです。
S&P500に一括投資する3つ目のメリットは、大底で買えたら大きな利益を得られることです。一般的に購入価格が低いほど、その後の市場回復による価格上昇幅が大きくなるため、底値でまとめて資産を投入すれば大きく増やせる可能性があります。
例えば、S&P500のリーマンショック時の最安値は660ドル台でしたが、2025年2月には6,100ドル台をつけています。仮にS&P500が底値のときに100万円分を一括購入していた場合、924万円になっていた計算です。

ただし、市場の底値を正確に予測することは困難です。当時はリーマンショックで投資家心理は低く、勇気を持って買う人は少数派でした。底値と思って買った後さらに下落すれば大きな損失を被ることもあるので注意が必要です。
S&P500に一括投資した場合、積立投資と比べたデメリットもあるので注意しましょう。
それぞれのデメリットについて順番に解説します。

S&P500に一括投資する1つ目のデメリットは、高値掴みのリスクがあることです。
まとまった資金を投資したタイミングが、ピークであった場合、その後の下落によって大きな損失を被る可能性があります。積立投資とは異なり投資金額も大きいため、注意しなければなりません。
例えば、2022年1月にS&P500に一括投資してしまった場合、2022年11月までに27%も資産を減らしてしまいます。

つまり、100万円を一括で投資して高値掴みしてしまった場合、わずか8ヵ月で資産が83万円に減ってしまうのです。
このようにS&P500がどんなに上り調子であっても、高値掴みをすると大きく資産を減らすリスクがあります。
S&P500に一括投資する2つ目のデメリットは、まとまった資金が必要なことです。
一括投資では、一度にまとまった金額を投資する必要があるため、少額から始められる積立投資と比較した場合、投資を始めるハードルが高くなります。
一括投資をする金額として数十万円から100万円以上必要な場合、ある程度貯蓄がなければ、簡単に用意できないでしょう。また、なんとか準備ができても急遽お金が必要になったときに手持ちがなければ、困ることもあります。
S&P500への一括投資を検討する際には、ご自身の経済状況を十分に考慮し、無理のない範囲で投資額を決定しましょう。
S&P500に一括投資する3つ目のデメリットは、投資額が大きくなることで精神的な負担も大きくなることです。
投資金額が大きくなると、市場の変動による資産額の増減も大きくなるため、不安やストレスを感じやすくなります。特に価格が大きく下落して大きな含み損を抱えた場合、冷静さを保てなくなり、誤った投資判断をしてしまうかもしれません。
例えば、S&P500に500万円を一括投資して市場が5%下落した場合、25万円の含み損が発生します。大きな損失を目の当たりにした経験がない人は、まだ売り時ではないにもかかわらず、合理的な判断ができずに慌てて売ってしまうかもしれません。
S&P500への一括投資を行う際には、ご自身の損失許容額の範囲内の投資額に抑えるべきです。
S&P500に一括投資する5つ目のデメリットは、途中で他の資産に活用することが難しいことです。一度まとまった資金を投資してしまうと、急にお金が必要になったときや他の魅力的な投資機会が見つかった場合に、損失覚悟で途中売却したりお金を用意できなかったりする可能性があります。
したがって、S&P500へ一括投資を行う際は、急遽お金が必要になったときに備えて、手元に資金を残しておくことが重要です。十分にお金を残せない場合は、一括投資を推奨できません。
S&P500に一括投資したい場合は、以下のポイントも踏まえて取引するべきです。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
S&P500への一括投資を検討する際は、少なくとも5年以上、できれば10年以上の長期的な視点で臨むことが重要です。
なぜなら、歴史的にS&P500は長期にわたり成長を続けているものの、一時的な下落を避けることはできないからです。
短期投資の場合、購入タイミングによっては元本割れのリスクがありますが、投資期間が10年、15年以上になってくると一時的に下落しても回復するまでの時間に余裕があるので、元本割れの可能性は低くなります。
また、長期的な視点を持つことで、一時的に下落しても、焦って売却することを避けられます。
一括投資は、購入タイミングによっては大きな損失を被る可能性がある投資方法です。購入直後に価格が大きく下落した場合、損失額も大きくなります。
生活に必要な資金や、近い将来に使う予定のある資金を一括投資に充てるべきではありません。あくまで余剰資金の範囲内で行い、途中でお金が必要になることも考えた上で投資しましょう。
S&P500に投資した後も、自身のライフステージや市場の状況に合わせて、運用方法を柔軟に見直すことが重要です。その理由は、結婚や住宅購入、子育てなどの状況の変化により、投資目標やリスク許容度が変化する可能性があるからです。
年齢が若いときには成長性の高い資産に投資をしたりS&P500の購入額を増やしても問題ないですが、年齢を重ねて子どもが生まれたり住宅ローンを組んだりして支払いが増える場合は、損失額を抑えられるような計画を立てるべきです。
ライフステージや市場の変化に合わせて運用しなかった場合、損失が大きくなり、本当に必要なときにお金を用意できない可能性があります。
S&P500に一括投資してから右肩上がりに上昇した場合、積立投資よりも資産の伸びは大きくなります。一方で、投資額が大きいことから一括購入後に大きく値下がりした場合、損失額が増えやすくなるので注意が必要です。
一括投資をする際は、余剰資金での投資をすることはもちろん、値下がりしても損失額を許容できるかシミュレーションしてしておくことを推奨します。
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