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先週のマーケットは、世界の主要経済指標や中銀の政策決定、そして企業の重要な決算発表に大きく影響を受けた。北米ではインフレ指標や小売売上高、利下げが相場の方向性を決める材料に。一方、英国とオーストラリアでは雇用や物価の結果にばらつきがあった。アジア太平洋では、ニュージーランドのGDPがマイナス成長、日本は超緩和的な金融政策を維持。
コモディティは全体的に小幅な動きにとどまったものの、金と銀は上昇。米国株式は幅広い銘柄が堅調に推移した。さらに、ファーガソン、ゼネラル・ミルズ、フェデックスの決算が各セクターの動きをより鮮明にしている。
8月の消費者物価は前年比で1.9%上昇し、7月の1.7%からやや加速。主な要因はガソリン価格の下落幅が小さかったこと。ガソリンを除いた場合のインフレ率は2.4%で横ばいだった。上昇圧力を相殺する形で、旅行ツアーや生鮮果物の価格は下落。月次ではCPIが前月比で0.1%下がったが、季節調整済みでは0.2%の上昇となった。
USDCADは前日比で0.28%下落した。
8月の米国小売売上高は前月比で0.6%増の7,320億ドルに達し、前年比では5%の増加となった。6〜8月の売上高は、2024年同時期と比べても4.5%増加している。オンラインショッピングは引き続き好調で、前年同期比10%の増加。レストランやバーの売上も6.5%増加した。
EURUSDは前日比で0.9%上昇した。
2025年8月の英国のインフレはやや鈍化した。住宅費を含むCPIHは前年比で4.1%上昇し、7月の4.2%から低下。標準的なCPIは3.8%で横ばいだった。月次では両指数とも0.3%上昇。航空運賃がインフレを抑える一方で、レストランやホテル、燃料の価格が押し上げ要因となった。コアインフレも落ち着き、物価上昇は商品よりサービスの方で顕著に鈍化している。
GBPUSDは前日比で0.16%下落した。
カナダ銀行は主要金利を25ベーシスポイント引き下げ、2.5%とした。景気の減速、失業率の上昇、そして世界的な貿易摩擦の中でのインフレ圧力の緩和が背景にある。
USDCADは前日比で0.25%上昇した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を0.25ポイント引き下げ、4.00〜4.25%とした。景気の減速、雇用リスクの上昇、そして依然として高止まりしているインフレが背景にある。
EURUSDは前日比で0.46%下落した。
ニュージーランドの経済は2025年6月期に前期比で0.9%縮小し、3月期の0.9%成長から反転した。前年同期比ではGDPが1.1%減少。支出ベースのGDPも前期比で0.9%減少し、3月期の1.2%増から減少に転じ、年間では前年より0.6%低い水準となった。
NZDUSDはこの日、1.34%下落した。
オーストラリアの失業率は2025年8月に4.3%に上昇し、失業者数は4,100人増えて652,300人となった。若年層の失業率も9.7%に上昇している。
AUDUSDは前日比で0.61%下落した。
イングランド銀行は2025年9月の政策金利を4%に据え置き、一部の委員2名は3.75%への利下げを支持した。金融政策委員会(MPC)は、今後1年間で政府債保有を700億ポンド減らすことにも合意。一方で、インフレ鈍化が続き、英国経済の成長も抑制されていることに言及している。
GBPUSDは前日比で0.52%下落した。
日本銀行は最新の会合で、金融政策の現状維持を全会一致で決定し、無担保コール翌日物金利を約0.5%に据え置いた。
USDJPYはこの日、0.02%下落した。
9月16日(火):FERG(Ferguson Enterprises Inc.)
9月17日(水):GIS(General Mills, Inc.)
9月18日(木):FDX(FedEx Corporation)
Ferguson plc(FERG)は2025年第4四半期の予想を上回る決算を発表。1株当たり利益(EPS)は予想の3.01ドルに対して3.48ドルとなった。売上高は前年同期比6.9%増の85億ドルで、住宅向け需要の鈍化を非住宅向けの好調な成長が相殺した。営業利益は13%増の9.72億ドルとなり、利益率も拡大。さらに複数の企業買収も発表された。通期では売上高が3.8%増の308億ドル、EPSは9.94ドル、株主還元として14億ドルを返済。今後の見通しでは、2025年は売上高が中間シングル桁の成長、利益率も改善すると予想されている。
FERGの株価は前週比で8.41%上昇した。
General Mills(GIS)は決算予想を上回り、第1四半期の1株当たり利益(EPS)は予想の0.82ドルに対して0.86ドルとなった。一方で、売上高は前年同期比6.8%減の45.2億ドル。純利益率は15.2%、自己資本利益率(ROE)は23.5%だった。
GISの株価は前週比で0.86%上昇した。
FedEx(FDX)は2026年第1四半期の決算を発表。1株当たり利益(EPS)は予想の3.71ドルを上回る3.83ドルとなった。売上高は前年同期比で3.1%増の222億ドルで、こちらも予想を上回った。トレーリングEPSは16.88ドル、株価収益率(P/E)は13.55。来期のEPSは19.14ドルから21.65ドルへ13.1%の増加が見込まれている。
FDXの株価は前週比で0.96%上昇した。
先週の経済指標や中央銀行の政策決定では、地域ごとに異なる景気やインフレの動きが浮き彫りになり、市場は変化する金融政策に注意を向けた。コモディティの動きは小幅にとどまった一方で、株式市場は堅調な上昇を見せた。企業決算も市場にさらなる示唆を与え、Ferguson、General Mills、FedExはいずれも利益予想を上回ったものの、売上高の動きは企業ごとにばらつきがあった。今後の市場は、景気の鈍化、インフレ圧力、そして中央銀行の対応のバランスに注目し続けることになりそうだ。