重要なお知らせ!
当社では、お客様が当社ウェブサイト上で最高の体験を得られるようにクッキーを使用しています。
お客様は、「同意する」をクリックすることにより、当社の クッキーに関する方針
「ISM製造業景況指数は株や為替にどんな影響があるの?」「ISM製造業景況指数の発表時に取引して利益を得たい」と考えていませんか?
米国のISM製造業景況指数は重要度の高い経済指標のため、株やドル円の価格に強い影響を与えることがあります。指標発表のときにどの数値を確認して予測すればいいか、過去にどのくらい価格が動いたか興味のある人もいるのではないでしょうか?
本記事では、ISM製造業景況指数の概要や何を見れば良いのか、過去の値動きについて詳しく解説します。
ISM製造業景況指数は、米国のサプライマネジメント協会(ISM)が毎月発表する、米国内の製造業の景況感を示す重要な経済指標です。
ISM製造業景況指数の数値は、米国経済全体の健全性を示すバロメーターの一つとされており、特に為替市場では、発表直後に大きく動くことも少なくありません。発表時間は毎月第1営業日の24時(サマータイムは23時)です。
ISM製造業景況指数では、米国内の様々な業種の製造業に属する購買およびサプライチェーン管理の担当者へアンケート調査を行います。新規受注、生産、雇用、入荷遅延、在庫の5つの項目について、前月と比較して「改善した」「変化なし」「悪化した」のいずれかの回答を求めます。
そして、「改善した」と回答した企業の割合に1を、「変化なし」と回答した企業の割合に0.5を掛け、「悪化した」と回答した企業の割合には0を掛けた上で数値を合計し、業種ごとの構成比率で加重平均して算出する仕組みです。
計算結果は0から100までの範囲で示されますが、重要な点は数値が50を超えるかです。
50を超えている場合は、製造業の景気が拡大していると判断される一方で、50を下回った場合は景気が縮小していると解釈されます。
ISM(サプライマネジメント協会)が発表する景況指数には、製造業景況指数と非製造業景況指数の2種類が存在します。どちらもアメリカ経済の状況を示す重要な指標ですが、対象とする産業が大きく異なるので注意が必要です。
| 製造業景況指数 | 鉱業、建設業、製造業など財を生産するセクター |
| 非製造業景況指数 | サービス業、運輸業、金融業、小売業など、サービスを提供するセクター |
米国経済においては、GDP(国内総生産)の大部分をサービス業が占めているため、非製造業景況指数も製造業景況指数と同様に、あるいはそれ以上に重要な指標として広く注目されています。
非製造業の景況感は、個人消費や企業の投資活動に直接的な影響を与えます。
ISM製造業景況指数は、米国の製造業の現状を総合的に示すだけでなく、経済全体の方向性を予測するために活用できます。なぜなら、製造業は原材料の調達から製品の生産、販売まで、幅広い経済活動と深く結びついているため、他の産業にも波及する可能性が高いと考えられているからです。
ISM製造業景況指数では、以下の情報を確認することで、今後の企業の業績や投資計画、さらには個人の消費動向などを予測する上で非常に役立つ経済指標です。
実際、市場参加者は、ISM製造業景況指数の結果と将来の金利動向、インフレ圧力、企業の収益見通しなどを基に株式や債券、為替などの取引戦略を立てています。また、政策当局者も、経済の現状を評価し、適切な金融政策や財政政策を策定するための重要な判断材料に活用しています。
以下は2024年5月以降のISM製造業景況指数の予想と結果です。
| 発表日 | 予想 | 結果 |
| 2025年4月 | 48.0 | 48.7 |
| 2025年3月 | 49.9 | 49.0 |
| 2025年2月 | 50.5 | 50.3 |
| 2025年1月 | 49.9 | 50.9(49.2) |
| 2024年12月 | 48.2 | 49.3 |
| 2024年11月 | 47.6 | 48.4 |
| 2024年10月 | 47.6 | 46.5 |
| 2024年9月 | 47.5 | 47.2 |
| 2024年8月 | 47.5 | 47.2 |
| 2024年7月 | 49.0 | 46.8 |
| 2024年6月 | 49.0 | 48.5 |
| 2024年5月 | 49.7 | 48.7 |
※かっこは前回改定値です。
直近1年(2025年5月時点)の推移を見ると、50を下回るケースが増えていることが分かります。
ISM製造業景況指数をより深く理解するためには、全体指数だけでなく、5つのサブ指数の動向を分析することが重要です。ここでは、5つのサブ指数の内容について見ていきましょう。
新規受注指数は、製造業各社が顧客から新たに受けた製品やサービスの注文の状況を示すものです。将来の生産活動の方向性を占う上で極めて重要な先行指標といえます。
新規受注指数が50を上回って推移し、かつ上昇傾向にある場合、企業は将来の需要増加を見込んでおり、生産拡大や設備投資といった積極的な経営判断につながる可能性が高いです。
逆に、50を下回る水準で推移したり、低下傾向を示したりする場合は、受注残が減少し、今後の生産活動の停滞や景気後退への警戒感が高くなります。
生産指数は、現在の製造業における生産活動の水準のことです。生産指数が上昇していれば、工場での生産が活発に行われていることを意味し、経済全体の成長に貢献していると考えられます。逆に、生産指数が低下していれば、生産活動が停滞しており、景気減速の兆候となる可能性があります。
製造業における雇用者数の増減を示す雇用指数は、労働市場の状況を把握する上で重要な指標です。雇用指数が上昇していれば、企業が積極的に採用を行っていることを意味するので、個人所得の増加や消費支出の拡大につながる可能性があります。
逆に、雇用指数が低下していれば、雇用不安が高まり、消費意欲の減退を招く可能性があります。
入荷遅延指数は、企業が原材料や部品などを調達する際に、納入までの期間がどの程度遅れているかを示します。
入荷遅延指数が上昇している場合は、サプライチェーンに問題が生じている可能性があり、生産活動に支障が出ている恐れがあるので注意が必要です。また、需要が供給を上回っている場合にも数値が上昇することがあります。
在庫指数は、企業の抱える在庫の水準を示す指標です。在庫指数が高すぎる場合は、売れ残りが多い可能性があり、今後の生産調整や価格引き下げにつながる可能性があります。逆に、在庫指数が低すぎる場合は、需要に対応できていない可能性があり、機会損失を招くことがあるので注意が必要です。
FXトレーダーや株式トレーダーにとって、ISM製造業景況指数は重要な経済指標の一つです。
ここでは、なぜ、ISM製造業景況指数に注目すべきかその理由を解説します。
製造業は、経済活動の川上から川下まで幅広い分野に関わっているため、その動向は経済全体の先行指標となることが多いです。
なぜなら、製造業の景気が上向きになれば、原材料の需要増加により生産活動が活発化し、雇用が増加するといった連鎖的な効果が期待できるからです。
将来的な個人消費の拡大や企業収益の増加につながる可能性もあります。また、ISM製造業景況指数の各サブ指数を詳細に分析することで、より精度の高い景気予測がしやすくなります。
例えば、新規受注指数が上昇した場合、将来の生産増加を示唆するので、企業の業績が改善する可能性が高いでしょう。
ISM製造業景況指数の発表直後は、米ドルの為替レートが大きく変動しやすくなります。特に市場予想と大きく乖離した結果が発表されたときは、大きく動くので注意が必要です。
例えば、市場予想を大きく上回る良好な結果だった場合、米国経済の底堅さを示すとともに利上げの可能性が高くなるので、米ドルが相対的に上昇しやすくなります。
一方で、結果が市場予想を大幅に下回った場合は、米国経済の先行きに対する不透明感が増すので、投資家はリスク回避のために、安全資産とされる円やスイスフランなどの通貨に資金を移動させる可能性があります。
ISM製造業景況指数の結果は為替レートに大きな影響を与えるので、FXトレーダーは必ず確認するようにしましょう。
米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)は、金融政策を決定する際に、ISM製造業景況指数の結果を参考にすることがあるので注意が必要です。
ISM製造業景況指数が持続的に高い水準を示している場合、FRBは経済の過熱を警戒し、利上げや量的引き締めといった金融政策を検討する可能性があります。
一方、ISM製造業景況指数が低迷している場合、FRBは景気の下支えのために、利下げや量的緩和といった緩和的な金融政策を検討することがあります。
ISM製造業景況指数の結果を基にトレードする場合は、結果を受けたFRBの対応や投資家心理も考えることが重要です。
ISM製造業景況指数は、投資家がどれだけリスクを取る意欲があるかを示すバロメーターとなることがあります。なぜなら、ISM製造業景況指数で景気の良し悪しを判断できるからです。
景気が良好と判断された場合、投資家はより高いリターンを求めて積極的に株式などのリスク資産に資金を投入する傾向(リスクオン)があります。
逆に、景気が悪いと判断された場合、投資家はリスクを回避(リスクオフ)しようとするので、比較的安全とされる債券や金、低リスク通貨である円やスイスフランなどに資金を移動させる可能性が高いでしょう。
リスクオン・リスクオフって何? 株式やFXなど相場への影響や分析方法
ISM製造業景況指数の発表は、特にドル円の為替レートに大きく影響します。ここからは、ISM製造業景況指数発表がドル円に与える影響を解説します。
2025年2月3日に発表された1月のISM製造業景況指数は、市場予想が49.9に対して、結果は50.9と2024年3月発表分以来11ヵ月ぶりに50を超えました。
以下はISM製造業景況指数発表後のドル円の15分足チャートです。発表直後は154.5円台から一時154.1円台まで急落しましたが、すぐに154.6円まで戻した後は徐々に上昇していきました。

ISM製造業景況指数の数値が予想以上に良かったことを好感して、ドル円が上昇していることが分かります。
2025年3月3日に発表された2月のISM製造業景況指数は、市場予想が49.9に対して、結果は49.0と予想を大きく下回りました。
以下はISM製造業景況指数発表後のドル円の10分足チャートです。発表直前は150.6円前後でしたが、発表直後から150.2円まで急落しました。さらにその後も下落は継続し、翌日10時には148.6円台まで値下がりしています。

2ヵ月ぶりに50を割ったことに加えて、予想以上に悪い結果だったことから、ドル円が即下落するほどの影響を与えました。
ISM製造業景況指数の結果は、株式市場や為替市場に影響を与えます。ここからは、景気拡大期と景気後退期の値動きの傾向や注目のセクターについて解説します。
景気拡大期には、企業の収益増加への期待が高まり、株式市場全体が強気な展開を見せやすくなるため、景気敏感株や米ドルが上昇しやすくなります。
なぜなら、ISM製造業景況指数が50を明確に上回り、かつ上昇傾向が続くことで、米国経済が持続的な拡大期に入っている可能性が高いからです。経済成長により企業の売上と利益を押し上げ、株式市場が活性化する可能性があります。
例えば、景気回復に伴う需要増加により、売上と利益を大きく伸ばすことが期待できるセクターには、以下のようなものがおすすめです。
また、経済が好調なときはFRBによる早期利上げ観測が高くなるので、資産を米ドルで保有したいと考える投資家が増え、ドル円も上昇しやすくなります。
ISM製造業景況指数が50を下回り、かつ低下傾向が続く景気後退期においては、企業の業績悪化が懸念されるので注意しましょう。
その理由は、米国経済が景気後退期に入ると、企業の売上や利益の減少により株式市場全体が弱気な展開となりやすいため、投資家はより保守的なアプローチを取ることが多いからです。
したがって、株式市場では医薬品、食品、生活必需品、公共事業といった景気変動の影響を受けにくく、安定した需要が見込まれるディフェンシブ株が買われやすくなります。
また、FX市場では米国経済の減速懸念が米ドル売りの要因となり、米ドル/円が下落しやすくなります。一方で、円やスイスフランなどの安全通貨が買われるでしょう。

ISM製造業景況指数は、米国経済の調子が分かるだけでなく、景気の先行指標となる重要な経済指標です。株式投資やFX取引をする人は、指標の結果を確認しておいたほうが良いでしょう。
ただし、指標発表直後の値動きは不安定になることがあるので、初心者が結果を予想してハイリスクの取引をするのは推奨できません。
FXGT.comでは、最大5,000倍のレバレッジで取引できるため、少額から多くの利益を狙うことができます。ぜひ、この機会に口座開設してみてください。