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昨日の為替市場は、有事のドル買いにより円安・ドル高が進行しました。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
昨日の東京外国為替市場午後のドル円相場は、底堅い推移を見せました。

ロンドン市場では一時的にドル売りが先行する場面もありましたが、ニューヨーク市場に入ると再び買いが強まり、一時158.9円台まで上伸しました。
この背景には、中東情勢の不透明感があります。
トランプ大統領が攻撃の早期終結を示唆したことで、最悪の事態への警戒感は一旦和らぎましたが、ホルムズ海峡付近で日本籍を含む複数の船舶が攻撃を受けたとの報道が市場に新たな緊張を与えています。
地政学的リスクが高まる局面では、最も流動性が高く安全資産とされるドルに資金が集中しやすい性質があります。
また、中東の混乱に起因する原油価格の上昇は、エネルギーの大部分を輸入に頼る日本経済にとって貿易赤字の拡大要因となります。
これが実需面での円売りドル買いを誘発し、現在の円安基調をさらに強固なものにしている可能性があります。
ドル円は、1月14日に記録した直近高値である159.4円台を射程圏内に捉えています。

テクニカル的には、このレジスタンスラインを明確に超えられるかどうかが大きな焦点です。
もしこの水準を突破した場合、2024年7月に到達した160円の大台や、さらには161円台といった歴史的な高値圏を目指す展開も十分に考えられます。

1時間足などの短期チャートを確認しても、依然として上昇トレンドの形が崩れておらず、現時点では下落への転換を示唆するテクニカル的なシグナルは乏しい状況です。
一方、日経225については、日足チャートにおける主要なトレンドライン上に位置しており、ここを維持できるかどうかの瀬戸際にあります。

もし、ニューヨーク時間の引けにかけてこのラインを明確に割り込むようなことがあれば、これまでの上昇を支えてきた買いポジションの一斉解消、いわゆる投げ売りが誘発される恐れがあります。
その場合、ここ数カ月で築かれた上昇分を吐き出すような、急激な調整局面に移行する可能性があるでしょう。
本日は米国において1月分の貿易収支の発表が予定されています。
この指標結果が市場予想から大きく乖離した場合、ドルの強弱を改めて問い直すきっかけとなり、為替市場のボラティリティを急上昇させるトリガーとなるかもしれません。
中東からのニュースフローによって突発的な値動きが発生しやすい環境は続いています。
ドル円は引き続き上目線を維持しつつも、日経225の動向を含めたクロスアセットでの相関性を注視し、トレンドラインの攻防を見極める必要があります。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。