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ポンド円はここ最近、弱気のトーンを保ったまま推移しており、10月上旬に205.000を上抜けたものの、その水準を維持できずに下落を続けている。
テクニカル面では、主要な移動平均線を下回って推移しており、モメンタム系の指標も売り圧力の継続を示唆。下方向への勢いが依然として強い状況だ。
ファンダメンタルズ面では、利下げに傾きつつあるイングランド銀行と、物価上昇への懸念の中で家計支出の伸び悩む日本との間で金融政策の方向性が異なっており、これがポンド円の下押し要因となっている。
金曜日 15:30(GMT+2)― カナダ:雇用者数変化(CAD)
金曜日 未定― 米国:非農業部門雇用者数変化(USD)

ポンド円は、今年の高値となる10月8日の205.315をつけて以降、明確な下落トレンドに転じている。最初の反転サインとなったのは「フェイリュア・スイング」で、次の戻り高値である204.233が直前の高値を超えられなかった点だ。
その後、重要なサポートラインである200.670を割り込み、さらなる下落圧力が強まる展開となっている。
その後、ポンド円は50期間指数平滑移動平均線(EMA)を下回る水準で推移し、安値・高値ともに切り下げる形で下落トレンドを形成している。
20期間EMAはまだ50期間EMAを下抜けてはいないものの、全体的な弱気ムードは継続中だ。モメンタムオシレーターは100ラインを下回ったままで、RSI(相対力指数)も50を下回る水準にとどまっており、売り圧力の持続と短期的な弱含みを示唆している。
もし買い勢が主導権を握る展開となれば、トレーダーは以下の4つのレジスタンス水準に注目したい。
202.405:最初のターゲットとなる水準は202.405で、一般的な計算手法に基づいて算出された週足ピボットポイント(PP)にあたる。
204.233:2つ目のターゲットは204.233で、これは10月27日に記録した高値に相当する。
205.315:3つ目のターゲットは205.315で、10月8日に記録された日足高値にあたる。
206.083:さらに上のレジスタンスとして注目されるのが206.083で、一般的なピボットポイント計算に基づく週足レジスタンス(R2)に位置している。
売り勢が引き続き市場を主導する場合、トレーダーは以下の4つのサポート水準を意識しておきたい。
200.670:最初のサポートは200.670で、これは10月17日に形成された安値にあたる。
198.717:2つ目のサポート水準は198.717で、一般的なピボットポイント計算に基づく週足サポート(S2)にあたる。
197.479:3つ目のサポートラインは197.479で、10月2日に記録された安値に相当する。
194.905:さらに下方向のターゲットとして注目されるのが194.905で、これは200.670から204.233までの値幅をもとに算出した261.8%フィボナッチ・エクステンションにあたる。
イングランド銀行(BOE)は3会合連続で政策金利を4.00%に据え置いたが、賛成5・反対4という僅差の結果から、市場では利下げを支持する動きが広がりつつあることがうかがえる。
ベイリー総裁も「判断は非常に微妙だった」と述べており、市場では12月18日の会合で0.25%の利下げが行われる確率を70%と見込んでいる。
BOEは、インフレ率はすでにピークを過ぎ、リスクバランスもより均衡してきたとし、今後は段階的な緩和に向かう可能性を示唆した。
予測では、2027年までにインフレ率が2%へ低下し、GDP成長率も緩やかな回復にとどまる見通し。市場の反応は落ち着いているものの、今後発表される経済指標次第では、次回会合に向けた期待感が左右される展開となりそうだ。
日本の9月の家計支出は前年同月比で1.8%増となり、5カ月連続のプラスを記録したものの、市場予想の2.5%増には届かなかった。娯楽や交通関連の支出増が全体を押し上げたが、第3四半期の経済成長を下支えするには限定的な効果にとどまった。一方で、教育や住宅関連の支出の低迷、輸出の減少、実質賃金の下落による購買力の低下が依然として成長の重しとなっている。
高市早苗首相は生活費の負担を和らげるための新たな対策を発表したが、円安と根強いインフレが今後も主要な懸念材料となりそうだ。
まとめると、ポンド円は依然として下方向の圧力が強く、テクニカル指標やチャート構造はいずれもさらなる下落余地を示している。
主要な移動平均線を下回ったままで、モメンタム系の指標も弱気を裏付けており、現状では売り手が優勢だ。ファンダメンタルズ面では、イングランド銀行のハト派姿勢と、日本の脆弱ながらも底堅い消費動向が対照的で、市場には慎重ムードが広がっている。モメンタムや政策見通しに明確な転換が見られない限り、ポンド円は次のサポート水準に向けてじり安基調を続ける可能性が高い。