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先週は、財務省から為替介入実績が発表されたものの反応は限定的でした。ただし、片山財務相の発言から再度為替介入が実施される可能性もあるため、警戒が必要です。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
29日の東京外国為替市場の午後から夕方にかけてのドル円相場は、米国とイランの終戦合意が時間の問題であるとの見方が強まる中、ドルの上値が重く一時159.2円前後まで下値を広げる展開となりました。

また、片山財務相は「投機の動きがあれば断固として措置を取る」と円安を強く牽制したものの市場の反応はほとんどありませんでした。
ロンドン市場に入ると、財務省から4月28日から5月27日までの為替介入実績が11兆7,349億円に上ったことが発表。
市場予想の10兆円規模を上回る巨額の実績であったものの、相場への影響は限定的で、東京時間につけた159.4円前後を戻り高値に、ロンドン朝方にかけて159.2円前後へと押し戻されます。
ニューヨーク市場では、月末のロンドンフィクシングに絡んだドル売りのフローから一時159.1円前後まで下落する場面が見られました。
しかし、FRB当局者から将来的な追加利上げの可能性を否定しない発言が相次いだことや、5月のシカゴ購買部協会景気指数が市場予想を上回ったことをきっかけに一時159.4円前後まで買い直されました。
週明け6月1日午前の東京外国為替市場ドル円相場は、時間外取引におけるニューヨーク原油先物価格や米10年債利回りの上昇を背景に、ドル買い・円売りが先行する形で始まっています。
米国とイランの終戦交渉を巡る先行き不透明感が依然として根強く、基軸通貨であるドルへの有事の買いが相場を押し上げ、一時159.5円前後まで上値を伸ばしています。
ただ、日銀による早期利上げ観測がさらなる円安進行の歯止めとなっているほか、政府・日銀による円買い介入への警戒感が引き続き上値を強く抑えており、159.4円台から159.5円台での推移となっている状況です。
ドル円は依然やや上昇方向に動いていますが、大きく動いていません。そのため、次の大きな値動きを待ってからエントリーを検討すべきです。

本日の注目銘柄は豪ドル円です。豪ドル円は直近高値に位置しており、本日にもレジスタンスラインを突破する可能性があります。

また、5月21日や28日にピンバーがあることからこの水準では底堅い動きが予想されるでしょう。
本日は5月分のISM製造業景気指数の発表が控えており、ドル円への影響もあるかもしれません。
また、片山財務相の発言に含まれている「断固とした措置」という言葉には注意が必要です。4月末の為替介入時も同様の発言をしていることから、為替介入への警戒はしておきましょう。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。