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ドル円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)でのタカ派的な姿勢や、トランプ米大統領の強硬な外交姿勢を背景とした地政学リスクの高まりを受け、節目の160円台を突破する強い動きとなりました。
FOMCは据え置き
ドル円は直近高値付近を推移しておりブレイクがあるか
実質GDPやEUと英国の政策金利の発表に警戒
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
29日の東京外国為替市場午後のドル円相場は、トランプ大統領がイラン封鎖の長期化に備えるよう指示したとの報道を受け、原油先物価格が堅調に推移したことで、ドル円は159.7円台までわずかに上値を伸ばしました。

欧州市場に入ると、原油価格の一段の上昇や日銀の早期利上げ観測の後退が意識され、約1カ月ぶりとなる160.2円前後まで円安・ドル高が進みました。
ニューヨーク市場では、トランプ大統領がイラン側の提案を拒否し、軍事行動の検討も辞さない構えを見せたことで有事のドル買いが加速しています。
原油先物が一時108.5ドル前後まで急騰する中、ドル円は買いの勢いを強め、取引終了間際には160.5円前後まで上昇し、2024年7月以来の高値を更新しました。
今回のFOMCでは、市場の予想通り政策金利が3.50%から3.75%の範囲で据え置かれましたが、声明文でインフレの高止まりや経済見通しの不確実性が強調されたことがタカ派的と受け止められたようです。
一部理事が緩和的な表現の追加に反対したことも米長期金利の上昇を招き、全般的なドル買いを後押しした格好です。
パウエル議長も会見で、インフレが最近上昇しているとの認識を示し、経済見通しの不透明さを強調しました。
本日30日の東京市場では、本邦当局による為替介入への警戒感から一時160.1円前後まで押し戻される場面もありましたが、心理的節目の160.0円台がサポートとして意識されました。
5・10日(ごとおび)の仲値決済に向けた実需のドル買いが入ったこともあり、足元では160.3円前後で下げ渋る底堅い展開となっています。
ドル円は、直近高値をいまだ超えられていないため昨日の急上昇を見てすぐに買うのは慎重になるべきです。
ただし、ボリンジャーバンドは収縮しておりいつ拡大してもおかしくない状況であること、昨日の終値を更新するようなことがあれば、買う準備はしておいたほうが良いかもしれません。

本日の注目銘柄は日経225です。27日につけた60,800円台が高値となるため、この水準を超えるまでは買いに慎重になったほうが良いでしょう。

その一方で15日につけた58,000円台を悪ようなことがあれば、下落方向への動きが加速する可能性があります。
本日は第1四半期のユーロ・実質GDP(速報値) 、EUと英国の政策金利、第一四半期の米国実質GDP(速報値)など重要な経済指標の発表を多く控えています。夕方から夜にかけて為替相場が大きく動く可能性があるため、事前にポジション調整を済ませておくなど慎重な判断が求められます。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。