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昨日は、日銀の金利政策が発表され、大方の予想通り1.0%への引き上げだったため、為替相場にはさほど影響がありませんでした。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
16日の東京外国為替市場のドル円は、昼すぎに日銀が市場の予想通りとなる政策金利1.0%への引き上げを発表すると、材料出尽くし感からドル買い・円売りが加速し、一時160.3円台後半まで急伸。

夕方に植田総裁の代行として定例記者会見に臨んだ内田副総裁は、経済の下振れリスクが低下しているとの認識を示した一方、今回の会合で0.50%の利上げ提案はなかったことやバランスシートの適切規模の議論にはまだ時間を要することなどを明らかにしました。
市場からは「次回の利上げ時期の予想を大きく変えるような新たな手掛かりはなかった」と受け止められ、追加利上げ観測の広がりが限定的だったことから円売り・ドル買いが優勢と。
その後は、翌日に控えた米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に押し目買いと様子見が交錯し、160.2円台での小動きが続きました。
ロンドン市場に入っても日銀会合後の円売り地合いを引き継ぎ、ドル円は160.3円台へとじりじりと水準を切り上げました。
内田副総裁が会見で中東情勢の金融・為替市場への影響を注視する姿勢を示したことで早期の追加利上げ観測が一段と後退したことも、下値を支える要因となりました。
ニューヨーク市場では、ドル円は3日続落から反発し、160.4円台前半で取引を終えました。
米国とイランの戦闘終結合意を受けた原油先物価格の下落(WTI期近物が一時3ヶ月ぶりの安値を記録)により米景気の悪化警戒感が後退。
これを受けて米NYダウ工業株30種平均が連日で過去最高値を更新したことから、投資家のリスク選好姿勢が強まり、低金利通貨とされる円を売る動きが活発化しました。
深夜に低下していた米長期金利が下げ幅を縮小したこともドルの支えとなり、一時160.4円台後半まで上伸し、前日の高値を上抜けました。
ただ、日本当局による円買い介入への警戒感が依然として根強く、さらにFOMCでの新政策金利見通しやウォーシュ新議長の記者会見を前に持ち高調整の動きが中心となったため、上昇のペースは緩やかなものにとどまっています。
明けた17日の東京市場のドル円は、160.3円台後半でやや上値の重い展開となっています。
早朝には一時160.4円台半ばまで上昇したものの、前日の高値手前で伸び悩むと利益確定の売りに押されました。時間外取引で米10年債利回りが再び低下したことや今夜にFOMCを控えていることから市場は完全に待ちの姿勢に入っています。
ドル円は小幅な動きに留まっています。

1時間足では、高値と安値の切り上げが続いていますが、三角保ち合いの状況となっており、上下どちらに抜けるかを注視しましょう。

本日の注目銘柄はユーロドルです。ユーロドルは1.17ドル前後にあるチャネルに高値を押さえつけられているような状況であり、この水準を超えなければ大きく上昇していかないでしょう。

その一方で、1.15ドル台や1.14ドル台がサポートとして機能しています。どちらを抜けていくか注視しましょう。
本日は21時30分に米小売売上高、23時に中古住宅販売成約指数の発表があり重要度は高いですが、なんといっても日本時間3時に予定されているFRB政策金利(FOMC)の発表が注目されています。
政策金利は据え置きと予想されています。今回のFOMCは5月に就任したウォーシュFRB議長にとって初めての会合であり、ウォーシュ氏がタカ派的な姿勢を示すのではと考える人もいます。
ここ数日為替相場は穏やかですが、FOMCをきっかけに大きく動くかもしれません。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。